ボノボ|高度な知能と社会性を持つサル

pan-paniscus
名称(学名)ボノボ (Pan paniscus)
身体体長:70~85cm / 体重:30~40kg
生息地アフリカの水辺付近の森
食性雑食で植物・昆虫・ミミズ・小動物などを食べる

ボノボの特徴

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頭の良いサルと言えばチンパンジーですが、ボノボはそれを上回る知能を持っていると言われています。 なんとその知能は小学校低学年のヒト以上とも言われ、シロアリを食べるために枝を使ったり、雨が降れば葉を傘にしたり、夜は木や枝でベッドを作って寝たりと色々知性を感じる行動を取ります。

ただしそれは動物園など飼育下に限った話であり、野生下のボノボはそう積極的には道具を使わないようです。 人間に次ぐ知能を持つと言われるチンパンジーは野生下でも道具をよく使い、また脳容量もボノボより上です。 知能の高い動物第二位の座はチンパンジーのものでしょう。(一位はもちろんヒトです)

とは言っても相当に知能の高い動物であることは間違いありません。 社会性にも優れており、群れで移動する際はどちらに行ったか後ろの仲間に目印を残したり、食事は子・メス・年長者に先に食べさせてオスは後で食べたりします。

多くの動物は他者を下に置くことで優位を確保して、自分を起点として種を繁栄させようとします。 その一方でボノボは他者を尊重し、種全体の繁栄を考えることができるのです。 高度な知能があると同時に、優しい心を持ち合わせている動物と言えます。

極め付きは人間に教えを受けたボノボの話です。 ボノボの知性に目を付けたアメリカ人博士によるプロジェクトで、ボノボに色々な教育をしました。 その結果、薪を集めてマッチで火を付けマシュマロを焼いたり、キーボードを使って人間と簡単な会話をしたり、往年の名作ゲーム「パックマン」をある程度理解してプレイしたりできるまでになったのです。

うーん、凄い動物だ。

ボノボの生態

生息地

アフリカの水辺付近の森に数十~百数十の集団で生活しています。 主に樹上で生活していますが、地表に降りて歩くこともあります。

歩き方はゴリラのようにナックルウォークで4足歩行したり、後ろ足のみで2足歩行したりします。 ついでに泳ぎも得意で、まるでクロールのような泳ぎをします。

普段の生活

昼行性で、日中は集団で移動しながらエサを探します。 雑食でエサは植物の葉や芽、ミミズ、昆虫、トカゲ、哺乳類など様々です。

夜になると樹上に枝と葉で簡単なベットを作って休みます。

繁殖と成長

決まった繁殖期はありませんが、排卵日を基準に一定期間ごとに発情期を迎えると考えられています。 妊娠すると8か月の妊娠期間を経て1子を出産します。出産間隔はおよそ4~5年に一度です。

子は4年ほど授乳し、10年ほどで成熟します。 成熟するとオスは産まれた群れに留まり、メスは別の群れに移動して近親交配を防ぎます。 寿命は40年ほどです。

またボノボは繁殖活動以外の目的で交尾活動を行うと言われています。 交尾をコミュニケーションや社会活動の一環として行うのは、高度な知性の表れなのかもしれませんね。

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