クロザル|面長で奇妙な顔つきの黒いサル

Macaca nigra
名称(学名)クロザル (Macaca nigra)
身体体長:50~60cm / 体重:5~10kg
生息地インドネシアのスラウェシ島
食性雑食

クロザルの特徴

Macaca nigra

クロザルは名前の通り顔も全身も真っ黒いサルで、面長の顔に赤褐色の目も特徴です。 ただしおしりに限っては毛が生えていない綺麗なピンク色をしています。 メスは成熟するとお尻が大きく赤くなるので、そこで性別を見分けることが可能です。

オナガザル科のサルですが尻尾は長くありません。 樹上棲のサルは不安定な樹上でバランスを取るために長い尻尾を持つ傾向がありますが、クロザルは地上棲の傾向が強いため尻尾が短くなったものと思われます。

クロザルは森林が伐採されて生息域が狭まっている他、農作物を荒らす害獣として駆除されたり食用に捕まえられることもあります。 生息数は減少傾向にあり、絶滅が危惧されている動物です。

クロザルの生態

Macaca nigra

生息地

インドネシアのスラウェシ島の熱帯雨林や海岸近くの水辺に生息しています。

小数のオスと多数のメスからなる家族単位の群れを形成し、5~30頭ぐらいの群れで生活しています。

普段の生活

昼行性で日中の多くを採食活動に費やします。

雑食で主に果物を食べる他、葉、芽、種子、小動物や卵などを食べます。

繁殖と成長

胎生で春に繁殖期を迎え、半年の妊娠期間を経て一子を出産します。

3~4年で成熟し、寿命は20年ほどです。

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