アルプスマーモット|1年の半分以上は冬眠してます
名称(学名) | アルプスマーモット (Marmota marmota) |
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身体 | 体長:50~70cm / 体重:3~7kg |
生息地 | アルプスなどヨーロッパの山脈 |
食性 | 草食寄りの雑食で草や昆虫などを食べる |
アルプスマーモットの特徴
アルプスマーモットはアルプス山脈などの標高1000~3000mの高地に生息するリスの仲間です。 リス科の動物としてはかなりの巨体を誇り、重さも最大級です。
アルプスマーモットは1年の半分以上を冬眠して過ごすことで有名です。 春に冬眠から目覚め、エサを食べて脂肪を蓄えながら繁殖活動を行い、夏の終わる頃にまた冬眠してしまいます。 冬眠期間が長いため、冬眠の始める頃には脂肪を蓄えて丸々と太った体が、春には半分ぐらいの重さになります。冬眠中に餓死することも珍しくありません。
生息地であるヨーロッパ大陸の高地は春~夏にかけてはエサとなる豊富な草や昆虫に恵まれますが、一年の半分ぐらいは雪に覆われています。 アルプスマーモットの長い冬眠は、厳しい山脈の気候に合わせたものなのです。
短い温暖な季節の間も、決して安全という訳ではありません。 大きく食いでのあるアルプスマーモットはワシやキツネなどの様々な捕食者に狙われます。
なので地中に穴を掘って作った主な生活の場とする巣の他にも、避難用として複数の穴を設けています。 採食する際には必ず見張りを立てて、捕食者を見つけると手近な穴に一目散に逃げます。
山を降りればもっと楽に生きられるんじゃないかと思うでしょうが、本種は人間の狩猟対象とされています。 人里近くには行けないのです。
アルプスマーモットの生態
生息地
ヨーロッパのアルプス山脈などの標高1000~3000mの高地に生息します。 一対のオスメスとその子供たちで群れを形成し、地面に穴を掘った巣を拠点に生活しています。
普段の生活
昼行性で日中に採食し、夜は巣で休息します。 草食寄りの雑食で主にイネ科の草の他、昆虫などの小動物も食べます。
繁殖と成長
冬眠明けの春に繁殖期を迎え、交尾すると40日の妊娠期間を経て2~6子を出産します。 子は40日の離乳期間の後に自分でエサを探すようになります。
2~3年で成熟すると巣を追い出されて独り立ちします。寿命は10年ほどです。