カピバラ|世界最大のネズミ

hydrochoerus-hydrochaeris
名称(学名)カピバラ (Hydrochoerus hydrochaeris)
身体体長:100~130cm / 体高:50cm / 体重:40~60kg
生息地南アメリカ大陸北部~東部の川沿い森林
食性草食で水草や木の葉、木の実を食べる

カピバラの特徴

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カピバラは世界最大のネズミです。 ネズミと言っても一般的に言われるネズミとは若干離れた関係ですがそう言われています

ネズミと言えば小さくてすばしっこいイメージですがカピバラは別です。 体長1m超に体重40kg超と、その辺の大型犬や人間の子供よりも大きく重いです。

性格は非常に穏やかで、ぼーっとしたり昼寝したり温泉に入っていたりします。 そのおっとりした姿と人懐っこい性格で、動物園の人気者になっています。

日本のカピバラはよく温泉に入ったり温水を浴びたりしていますが、これは日本の気候が本来の生息地よりも寒いたでめす。 雨の日には体が冷えないよう、屋根の下で雨宿りをしたりします。

動物園では優雅にのっそり動いていますが、本気を出せば時速50kmぐらいで走ることも可能です。 動物園には危険がないから緩慢な動きをしているんでしょうね。

オスは成熟すると、目と鼻の間に「モリージョ」という盛り上がりができます。 フェロモンを分泌してナワバリを主張するもので、モリージョが一番大きいのが群れのリーダーです。

カピバラは水辺に住む生き物で、水中での活動時間が長く、水泳や潜水が得意です。 ジャガーなどの天敵に襲われた時には、よく水の中に逃げ込みます。 その体には水中での活動に適した仕組みを持っています。

このような特徴を持っていることが、それだけ水中での活動が多いことの証左ですね。 ただ水中にも天敵がいるので、よく食べられています。

カピバラには天敵がとても多く、アマゾンのネコ科やイヌ科の肉食動物、アナコンダ、ワニ、ピラニアなど色々な動物に狙われています。 大きくて食べごたえありそうな体してますからね…

カピバラの生態

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生息地

南アメリカの熱帯雨林で水辺近くに集団で生息しています。

雨季になるとオスをリーダーとした10頭程度の群れで暮らします。 乾季になると水場が少なくなるため複数の群れが集合し、100頭以上の集団となって水場を求めて移動します。

普段の生活

日中は水に潜んで休み、夕方ごろからは食べて休んでを繰り返します。 水泳と潜水が得意で生活の大半を水中で過ごし、臭いを消すため排便も水中で行います。

個々の戦う力はほとんどないので群れで団結し、危険を感じたら仲間に鳴き声で知らせます。 逃げる際には子どもを守りながら、得意の水中に飛び込んで逃げます。でもワニには水中でもよく食べられます。

繁殖と成長

繁殖期になるとリーダーのオスと群れのメスが交尾し、150日ほどで4~7匹の子を産みます。 大きい体だけあってネズミにしては少産です。

1年半で成熟し、寿命は10年ほどです。

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