カンジキウサギ|雪深い地域に生息するノウサギ

Lepus americanus
名称(学名)カンジキウサギ (Lepus americanus)
身体体長:40~50cm / 体重:1~2kg
生息地北アメリカ北部の森林や草原
食性草食で草や木を食べる

カンジキウサギの特徴

Lepus americanus

カンジキウサギは北アメリカ北部に生息しているノウサギの仲間です。 名前の由来は長い後ろ足とそれを覆う長い毛で、まるでカンジキのように雪深い場所でも難なく移動できるようになっています。

毛色は周囲と保護色で、冬は真っ白ですが雪が解ける頃には灰褐色に変わります。 これはノウサギに多くみられる特徴ですが、雪深い地域に住むカンジキウサギにも顕著に現れます。 時々雪が降る前に真っ白くなる個体もいますが、そうなると目立って捕食者に狙われて死にます。

ウサギを狙う動物は多く、人間を筆頭にキツネ、コヨーテ、猛禽など様々な捕食者たちに狙われています。 カンジキウサギは年に10~20匹以上もの子を産みますが、中々数が増えないのはそれだけ捕食されているからなのです。

雪原の捕食者たちの数を左右するほど重要な存在であり、カンジキウサギの生息数がそのまま捕食者たちの生息数に直結します。 そんなカンジキウサギは長い耳で周囲の物音を聞きながら目を開けたまま寝るなどの心の休まらない日々を送っているのです。 まあこれはノウサギ全般に言える話なんですけどね。

カンジキウサギの生態

Lepus americanus

生息地

北アメリカ北部の森林・草原・雪原に生息しています。 巣は作らずに普段は単独で生活し、繁殖期にのみ家族で暮らし子育てを行います。

普段の生活

夜行性で日中は草木の陰や雪中に隠れて夜に活動します。 草食で草や木の枝・皮などを食べます。

繁殖と成長

胎生で春から秋にかけて繁殖期を迎え、年に2~3回の出産を行います。 1か月の妊娠期間の後に1度に4~8子を出産し、とても子だくさんです。

子は産まれてすぐにある程度動いたり食べたりすることが可能で、1か月の子育て期間の後に独立します。 1年で成熟し、寿命は3~4年ほどです。

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