アナウサギ|ペットとして広く飼われるウサギ

Oryctolagus cuniculus
名称(学名)アナウサギ (Oryctolagus cuniculus)
身体体長:35~45cm / 体重:1.5~2.5kg
生息地原産地はスペイン・ポルトガルなど
ペットとして世界中に持ち込まれている
食性草食

アナウサギの特徴

Oryctolagus cuniculus

アナウサギは穴を掘ることからアナウサギと名付けられたウサギです。 一般的にペットとして飼育される「カイウサギ」や「イエウサギ」はペット向けに改良したアナウサギのことを指します。 なのでペットのウサギは種として見ると大抵はアナウサギです。

地中に穴を掘って営巣するのが特徴で、エサ場の近くに穴を掘ってそこを拠点とします。 生活や子育ての場とする他、捕食者に襲われた際に逃げ込む緊急のシェルターとしての役割もあります。 ノウサギや欧州の他のウサギと比べると体が小さく耳も短めですが、これは狭い穴の中で暮らすことに適応したと考えられています。

1頭のオスが複数のメスを侍らすいわゆるハーレムを形成し、他のオスがボスの座を奪い取ろうと戦いを仕掛けて激しく争うこともままあります。 アナウサギは草食で基本おとなしい性格をしていますが、こういった血なまぐさい側面も持ち合わせているのです。

実は侵略的外来種として特にオーストラリアで問題視され、世界の侵略的外来種ワースト100にもノミネートされています。 ウサギは天敵が多く捕食者に食べられても種として生き残れるように多産な習性を持っていますが、オーストラリアに定着したアナウサギには天敵がいなかったため爆発的に数を増やしました。 その結果生態系が崩れ、オーストラリア固有の有袋類をいくつも絶滅させたほど猛威を振るいました。

なお日本は高温多湿でありアナウサギの好む気候ではないことと、ウサギを狙う捕食動物がいことから簡単に定着はできません。 日本にいる野生のウサギはノウサギと言い、アナウサギとは別物です。

アナウサギの生態

Oryctolagus cuniculus

生息地

原産地は北欧・中東の一部地域の草原や森林です。 地面に穴を掘って営巣して集団で生活しています。

毛皮・食用・ペットとして世界中に輸出されたものが野生化した地域もあり、オーストラリアなど一部地域では侵略的外来種として猛威を振るっています。

普段の生活

夜行性ですが早朝と夕暮れに活発に活動します。

草食で果実・茎・芽・葉などを食べます。

繁殖と成長

胎生で春~夏に繁殖期を迎え、1か月の妊娠期間を経て4~9子を出産し、年間に3~5回ほど出産します。 出産や子育ては巣穴で行い、2か月ほどの子育て期間の後に独立します。

とても子だくさんで子宝の象徴とされることもありますが、その多くは捕食者に食べられてしまいます。 だから天敵のいない環境では大繁殖して問題になるんですけどね。

子は6か月で成熟し、寿命は7~8年ほどです。

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