ナナホシテントウ|赤い羽に7つの星のような黒い斑点

coccinella-septempunctata-linnaeus
名称(学名)ナナホシテントウ (Coccinella septempunctata Linnaeus)
身体体長:5~9mm
生息地ユーラシア大陸・アフリカ大陸・アジアなどに広く生息
食性肉食でアブラムシなどを食べる

ナナホシテントウの特徴

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ナナホシテントウは赤い体に7つの星のような斑点を持つ昆虫です。 この色はよく目立つため、子どもが捕まえて遊びますよね。

テントウムシは一応肉食昆虫ですが、角も鎌も毒針もありません。 だから人間にしょっちゅう捕まっている訳ですが、なぜこんな目立つ色をしているのでしょう? 実は捕食者からは見えない色?いやいや、目立っていますよ。

テントウムシの体色は警告色であり、捕食者に対してワザと存在を知らせています。 一見何の能力も持たないテントウムシがなぜそれで生き残れるのかと言えば、とても臭くて苦いのです。

テントウムシは関節から体液を出すことができ、これがとても臭いです。 しかも体内にはアルカロイドという毒のようなものを持っており、鳥などの捕食者からも敬遠されます。

だから目立っても平気なのです。ただし人間に捕まるのはどうしようもないですが。 テントウムシは人間から見てもアブラムシを食べてくれる益虫なので、ちゃんと放してあげてくださいね。

ナナホシテントウの生態

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生息地

ユーラシア大陸・アフリカ大陸・アジアなどに広く生息し、日本でも全国で見られます。

春~初夏、秋~初冬には草原などで活動し、夏と冬は石や落ち葉の下で眠って過ごします。

普段の生活

草原を飛び回って餌であるアブラムシを探します。

アブラムシは群れていることが多いので、まず広い範囲で探して、見つかったら周辺を探索します。 ナナホシテントウは1日に数十~百匹近くものアブラムシを食べるので、エサ探しも大変なのです。

4~6月ごろにエサのアブラムシが最も増えるため、最も活動的になります。 しかし暑くなりすぎるとアブラムシが減ってしまうため、真夏は夏眠といって石の下で眠って過ごします。 9月ごろに涼しくなるとまた活動を再開しますが、冬になると落ち葉や石の下でじっと春を待ちます。

繁殖と成長

テントウムシは決まった繁殖期はなく、1年で3~4回の世代交代があります。 羽化して2~4週間ほどで交尾をして、葉の裏などに数十個の卵を産みます。

卵は数日で孵化し、幼虫はアブラムシを食べながら2週間ほど過ごします。 4回目の脱皮でサナギとなり、それから1週間ほどで羽化して成虫となります。 孵化から羽化までの期間はおよそ20日ほどです。

寿命は活動期は3か月ほどですが、夏眠や越冬の際には休止状態となり、その分寿命が伸びます。 中には半年以上いきることもあります。

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