オオクワガタ|大人気のクワガタで別名「黒いダイヤ」

dorcus-hopei-binodulosus
名称(学名)オオクワガタ (Dorcus hopei binodulosus)
身体体長:3~6cm
生息地東アジア~日本の林
食性雑食で朽ち木、樹液、昆虫を食べる

オオクワガタの特徴

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オオクワガタは日本では最大級のクワガタです。 一般的な野生種は6cm程度ですが、専門的に養殖されているものは8cmを超えるものもいます。 角が生えているのはオスだけなので、メスはオスと比べて小さめです。

オオクワガタ (Dorcus hopei binodulosus)とホペイオオクワガタ (Dorcus hopei hopei)は、ともにホペイオオクワガタ (Dorcus hopei)の亜種です。 中国産オオクワガタと呼ばれるものは、ホペイオオクワガタのことを指しています。

寿命の長いクワガタとしても知られており、冬は木の中で越冬してやり過ごします。 野生化では3~5年程度がせいぜいですが、飼育下では7年生きたものも存在します。

オオクワガタは「黒いダイヤ」とも呼ばれるほどの高価な(高価だった)昆虫です。 一番の理由は希少性で、取れる場所では取れるがそうでない場所ではお目にかかることもないという存在でした。

基本的に大きいほど価値が高く、最大級とされる80mm超えの個体はそれこそ何十万という値が付けられます。 現在はブームが落ち着いたこともあり、大きさを気にしなければ3000円程度で購入が可能です。

90年代のオオクワガタブームによって値がつり上がり、環境を考慮しない乱獲などもあってその数を大きく減らしています。 ブリーダー業が盛んであることから種として絶滅する心配こそないものの、絶滅危惧2類に指定されています。

オオクワガタの生態

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生息地

東アジア~日本の林に生息しています。 10~5月頃の間は木や土の中に入り込んで越冬します。

普段の生活

夜行性で日中は木の洞などで休み、夜に採食します。 雑食で木の樹液や他の昆虫などを食べます。

繁殖と成長

卵生で6~8月頃に産卵期を迎えます。 朽ち木の中などに30~50個の卵を産み、孵化後の幼虫は朽ち木を食べながら成長します。

卵→幼虫 (1齢~3齢)→蛹 (前蛹→蛹)→成虫と成長していきますが、羽化まで約1年間の1年1化と、約2年間の2年1化があります。 羽化しても寒いとそのまま木の中で越冬できるので、割と適当に羽化するようです。

寿命は3~5年と日本のクワガタの中では最も長生きです。

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