ノコギリクワガタ|ノコギリのような角を持つクワガタ

prosopocoilus-inclinatus
名称(学名)ノコギリクワガタ (Prosopocoilus inclinatus)
身体体長:3~7cm
生息地日本や韓国の林
食性草食寄りの雑食で朽ち木、樹液、昆虫を食べる

ノコギリクワガタの特徴

prosopocoilus-inclinatus

ノコギリクワガタはまるでノコギリのような角を持つクワガタです。 体長に対して角が占める割合が大きく、角を持たないメスは小柄に見えます。

この立派な角はカブトムシと樹液の出る場所を争ったり、ノコギリクワガタ同士でメスを巡る戦いに使ったりします。

クワガタの中でも活発に争う強い種で、人間も迂闊に指を出すと挟まれます。 それなりに痛いし血が滲んだりもするでしょう。まあその程度と言えばその程度ですが。

割と日本中どこにでも生息しており、最もよく見かけるクワガタのひとつです。 それなりの体格と角の格好良さから子供の人気も高く、夏休みに入った小学生などによく捕まえられています。

孵化~羽化までの期間は1~2年と長いですが成虫の状態では越冬せず、繁殖活動の後に死んでしまいます。 だから捕まえても適当なところで放してあげてください。

昆虫の中では強い方ではありますが、幼虫時はもちろん成虫となっても哺乳類や鳥類など天敵は多いです。 数十個の卵を産みますが、そこから成虫となって繁殖活動までたどり着けるのは2匹前後の模様です。

ノコギリクワガタの生態

prosopocoilus-inclinatus

生息地

日本や韓国の林に生息しています。 幼虫~蛹時代は朽ち木の中で過ごし、成虫になると外で活動します。

普段の生活

夜行性で日中は木陰などで休息し、夜に採食します。 草食寄りの雑食で樹液を舐める他に朽ち木や昆虫を食べたりもします。

繁殖と成長

卵生で6~8月頃に産卵期を迎えます。 朽ち木の中などに30~50個の卵を産み、孵化後の幼虫は朽ち木を食べながら成長します。

卵→幼虫 (1齢~3齢)→蛹 (前蛹→蛹)→成虫と成長していきますが、羽化まで約1年間の1年1化と、約2年間の2年1化があります。 初夏~夏ごろに成虫として出てきて、1~3か月ほどの間に繁殖活動を行った後にその生涯を終えます。

寿命は成虫となるまでが1~2年で、成虫の期間は1~3か月ほどなので寿命も1~2年ほどです。 飼育下などでは稀に冬を越すものもいるようですが、普通は越冬できません。

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