アリゲーターガー|まるでワニのような口を持つ魚
名称(学名) | アリゲーターガー (Atractosteus spatula) |
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身体 | 体長:200cm / 体重:80kg |
生息地 | アメリカ南部~中南米の汽水域 |
食性 | 肉食で魚、昆虫、甲殻類を食べる |
アリゲーターガーの特徴
アリゲーターガーはまるでワニのような口を持つ魚で、世界最大級の淡水魚です。 その体長は成長すると2mを超え、最大で3mを超える個体も確認されています。
レピソステウス科に属しており、この語感から察せられる通り生きた化石です。 白亜紀ごろの姿そのままで現代に残っています。
実は陸上でもある程度呼吸が可能で、陸上では活動こそできませんが短時間であれば生存できます。 生息地の沿岸付近は水中の酸素濃度が非常に低く魚が大量死することも多いですが、アリゲーターガーはこの特性よって水上に顔を出して呼吸して生存が可能です。
特徴的な見た目と大きな体からペットとして人気で、各国に持ち込まれています。 しかし幼魚の時はまだしも成魚になると大きな水槽・電気代・高額なエサ代などが必要になり、また寿命も50年ととても長生きです。 そのため飼育できなくなった飼い主が無責任に放流することもしばしばあります。
日本でも各地で発見報告が上がっており、地域によっては越冬も可能であるため生態系への影響が懸念されています。 現在の所は深刻な影響や繁殖の報告などは上がっておらず、また性格はおとなしく積極的に人を襲う訳ではありません。 しかし問題生物であることは疑いようがないので、間違っても放流してはいけません。
アリゲーターガーの生態
生息地
アメリカ南部~中南米の汽水域~海域の流れが緩やかな汽水域に生息しています。 淡水魚ですがある程度は海水でも生活が可能です。
普段の生活
肉食で魚、昆虫、甲殻類、鳥などを強力な顎と歯で噛み砕いて食べます。
繁殖と成長
卵生で6~7月に繁殖期を迎えます。 8~10年で成熟し、寿命は50年以上とも言われています。 この長い成長期間と寿命も飼育放棄が起きる一因となっています。