ピラルク|世界最大の淡水魚
名称(学名) | ピラルク (Arapaima gigas) |
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身体 | 体長:2~3m |
生息地 | 南米アマゾン川流域 |
食性 | 肉食で魚などを食べる |
ピラルクの特徴
ピラルクはアロワナ科の魚で、世界最大の淡水魚です。 名前には「赤い魚」という意味があり、成魚になると背中の後ろの方のウロコのふちが赤くなるのが特徴です。 その大きさは一般的な成魚で体長2~3m、最大級のものともなれば4mを超えるものも存在します。
1億年前からその姿のまま生存している「生きた化石」であり、恐竜のいた白亜紀時代には確認できる古参の魚です。 古代魚によく見られる「ハイギョ」の一種で、酸素の薄い場所ではエラ呼吸だけでなく水上に顔を出して肺呼吸することもあります。
その巨体から繰り出される尾撃は強力で、ピラルクを捕まえようとした漁師が船を攻撃されて落水して頭を打たれて死んでしまうこともあります。 積極的に人を襲う訳ではありませんが、人間に危害を与えられる危険な存在として認識されています。 まあ巨大動物は大抵危険ですからね。
この巨体から食用肉に捕まえられたりフィッシング対象として人気がありますが、そのせいか原産地では個体数が減少気味だったりします。 しかしペットとしてそれなりに人気があり、世界中の水族館などに進出しています。
タイではピラルク釣りができる釣り堀もあるようですが、日本にもできたりしませんかね?
ピラルクの生態
生息地
南米アマゾン川流域の流れの緩やかな川・湖・沼などに生息しています。 普段は単独で、繁殖期はつがいで生活します。
普段の生活
夜行性ですが割と昼間にも活動します。 肉食で魚などを食べます。
繁殖と成長
卵生で4月頃に産卵期を迎えます。 水底に巣を作って卵を産み、稚魚がある程度育つまでつがいで守るようにその周囲で生活します。 まるで夫婦で子育てするような習性は魚としては大変珍しいものです。
5年ほどで成熟し、寿命は15年ほどです。