タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)|犬の祖先

canis-lupus
名称(学名)タイリクオオカミ (Canis lupus)
身体体長:100~160cm / 体重:20~40kg
生息地北半球に広く生息
食性肉食で小型~中型の動物を食べる

タイリクオオカミの特徴

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タイリクオオカミはイヌ科の中で最大の動物です。 オオカミの中でも広く世界中に生息している最も一般的な種で、通常オオカミと言えばタイリクオオカミのことを指しています。 かつて日本にいた二ホンオオカミやエゾオオカミもタイリクオオカミの亜種です。

人間に飼われている犬もタイリクオオカミの亜種であり、かつてのオオカミを家畜化したものだと考えられています。 実は犬とオオカミはそれほど離れた種ではなく、大型犬とであれば交配も可能です。 交配種は狼犬と呼ばれ、生殖能力も持ち種として存続が可能です。 (ライガーやヒトコブハンラクダなど、ハイブリット種には生殖能力がないものが少なくありません)

犬と近いだけあって性質も似ています。 犬を大きく凶暴にしたものがオオカミだと思ってけばおおよそ間違いありません。

群れで生活する動物

オオカミは5~10頭ほどの群れで生活しています。 群れはリーダーとなる一組の夫婦を頂点に序列付けがされています。

しかし群れは力で統率されているのではなく、リーダーの資質を持つものが群れを率いているのです。 とても社会的で互いに仲が良く、協力しあって群れを支えています。

大型動物を狩猟する際は群れで行い、獲物の親子を分断させるように襲い掛かったり、大型の獲物に交替に襲い掛かって消耗させたりなどの高度な連携で狩りを行います。獲物を捕らえるとまずリーダーから序列の高い順に食事を行います。

繁殖活動するのは基本的に群れのリーダー夫婦のみで、子育ては主に母親が行いそれを群れ全体でフォローします。

子は成長すると群れに残るものと、群れをを離れて一匹狼になるものがいます。 一匹狼は一匹狼同士で夫婦となって新たな群れを作ったり、他の群れを乗っ取ってリーダーとして君臨しようとしたりします。

タイリクオオカミの生態

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生息地

北アメリカ大陸やユーラシア大陸の北半球に広く生息しています。 リーダー格の夫婦を中心とした5~10頭の群れを作って生活しています。

普段の生活

夜行性で夕方から夜にかけて活発に活動します。 肉食でシカ、うさぎ、昆虫、鳥など様々な動物を狩って食べます。

獲物を狙う際は弱い個体を選別して襲います。 老いたもの、病気のもの、生まれたばかりの子どもなどを狙います。

繁殖と成長

群れのリーダー夫婦のみが繁殖活動を行います。 繁殖期は冬で、2か月の妊娠期間を経て4~6頭の子を産みます。

子は2~3か月ほどの授乳期間を経て育ち、2年で成熟します。 成熟すると群れに残るか、群れを出て一匹狼となり新たなリーダーとなるべく旅立ちます。

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