ヌートリア|世界中から害獣指定

myocastor-coypus
名称(学名)ヌートリア (Myocastor coypus)
身体体長:40~65cm / 尾長:30~40cm / 体重:6~10kg
生息地アメリカ・ヨーロッパ・アジアなどの水辺
食性草食で草・葉・茎を食べる

ヌートリアの特徴

myocastor-coypus

ヌートリアは世界中で害獣指定されている困ったさんです。 もともとは南アメリカに生息していましたが、その毛皮を取るために世界中に輸出され、その先々で害獣指定されています。 まあ人間の自業自得と言えばその通りなのですが。

見た目は動物園で人気のカピパラに似ていますが、性格はかなり凶暴です。 しかも噛む力と歯がとても強いので、うかつに手を出すのは危険です。

歯はぶ厚いエナメル質と豊富な鉄分が含まれオレンジ色をしています。 この鋭く固い歯で植物の根までまで簡単にかみ切ることができるのです。

子沢山の上に多産であるため、天敵のいない地域では爆発的に増殖します。 日本に持ち込まれたものも例外でなく、行く先々で生態系をぶっ壊して侵略的外来生物に指定されました。

水辺に生息しており泳ぎや潜水が得意です。 日本では京都の鴨川で目撃されてるのが有名ですかね。 ただ京都府も言っていますが、エサをやったり近づくのは止めましょう。

また農作物への被害も大きく、日本で年間1億円もの被害を出していると言われています。 自治体もヌートリア捕獲マニュアルを出したり、捕獲した人に補助金を出したりとかなり嫌われています。

日本では害獣として捕獲・駆除されていますが、まあ増える速度の方が早いでしょうね。 毎年捕獲数が増えていっているように見受けられます。 本気でやるならヌートリアを絶滅させたイギリスのように、国を挙げて数十万頭を駆除しなければならないでしょう。

ヌートリアの生態

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生息地

元々は南アメリカの水辺に生息していましたが、人の手で移住させたものが世界的に繁殖しています。 水が氷結しない亜熱帯~熱帯地方に棲息しています。

池や川の側に穴を掘ったり、水上に植物を積んだものを巣とし、そこを中心に夫婦で生活しています。

普段の生活

基本的に夜行性ですが、地域や環境に適応して昼行性となったものもいます。 普段は巣や木陰で休み、朝夕に草や茎などのエサを求めて徘徊します。

後ろ足には水かきも付いており、泳ぎや潜水が得意で5分もの間潜り続けることができます。 しかし反面、陸上での移動はあまり俊敏ではありません。

繁殖と成長

決まった繁殖期はなく、4か月の妊娠期間を経て1産で4~10匹ほどの子を産みます。 妊娠間隔も妊娠期間とあまり変わらず、年に2~3回出産するため爆発的に繁殖します。

子はかなり発達した状態で生まれ、授乳期間は1週間もありません。 生後3日で自分でエサを食べるようになり、半年で成熟して繁殖行動を行います。 天敵がいない環境では、まさにネズミ算式に増えていきます。

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