フリソデエビ|振袖のように鮮やかな脚を持つエビ
名称(学名) | フリソデエビ (Hymenocera picta) |
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身体 | 体長:5cm |
生息地 | 太平洋~インド洋 |
食性 | 肉食 |
フリソデエビの特徴
フリソデエビは白地に紫や青の斑点模様を持つ、ちょっと変わった色彩のエビです。 名前はエビの一番長い脚である第二胸脚がまるで振袖のように見えることに由来しています。
この変わった色は普段生活しているサンゴ礁で保護色となります。 ただ言うほど隠れている訳でもなく、堂々と目立つ場所を歩いていたりもします。 毒々しい色にも見えますが無毒です。
このフリソデエビ、ヒトデを食べるエビとして有名で、時として自分の何倍もの大きさのヒトデに襲い掛かって取り付きます。 ヒトデに乗ったフリソデエビは発達した第二胸脚を突き刺して取り付き、時間をかけて少しずつ食べます。
ヒトデ一匹食べるのに数週間~一か月程度かかるため、よくヒトデの上に乗ったフリソデエビの姿が見られます。 見方によっては仲良くしているように見えるかもしれませんが、その関係は捕食者と食料です。
サンゴ礁に住んでヒトデを食べることから、サンゴ礁の天敵であるオニヒトデ対策として導入が検討されたこともありました。 しかしオニヒトデは好んで食べないというか、他のおいしいヒトデが不足気味の時にしか襲わないので、効率面の問題で導入は見送られました。
変わった美しい色彩をしているのでペットとして人気があります。 しかしほとんどヒトデしか食べないので、エサを用意するのが中々大変な模様です。
フリソデエビの生態
生息地
太平洋~インド洋のサンゴ礁に生息しています。 水深数mの浅い場所にいて、雌雄のペアで縄張りを持って活動しています。
普段の生活
肉食でヒトデを捕食して食べます。 ヒトデ以外はほとんど受け付けないようです。
繁殖と成長
卵生で一度の産卵で数百~数千個の卵を産みます。 卵はメスが抱卵し、3週間ほどで孵化してゾエアを放出します。
1年で成熟し、寿命は2~3年です。