ヒメキヌゲネズミ|通称ジャンガリアンハムスター

Phodopus sungorus
名称(学名)ヒメキヌゲネズミ (Phodopus sungorus)
身体体長:7~12cm / 体重:30~40g
生息地ロシアのシベリア~中国北部
食性雑食

ヒメキヌゲネズミの特徴

Phodopus sungorus

ヒメキヌゲネズミはシベリア~中国北部に生息しているネズミです。 中国のジュンガル盆地に生息していることにちなんでジャンガリアンハムスターとも呼ばれます。

ペットハムスターの代表格であり、色々な毛色の個体が品種改良によって生み出されました。 茶褐色に黒い線が入った背中に白い腹をしているノーマルの他、白毛や灰毛など、野生ではほとんど見られない毛色の個体が多数存在しています。

野生では地中に穴を掘り、そこを拠点として活動しています。 巣穴は食糧庫、トイレ、寝床など用途別の部屋に分かれ、明け方と夕暮れの短い時間に外で食べ物を取ってくる以外は巣穴で過ごします。

夜行性で暗い場所が好きなため視力はあまり良くありませんが、優れた嗅覚と聴覚を持っています。 特に嗅覚は人間の40倍もの嗅覚細胞を持ち、人間には感じられない臭いを嗅ぐことが可能です。

ペットとして広く愛されているハムスターですが、自然界では単独またはごく少数で生活しており社会性はあまり高くありません。 適応力は高いので人間に慣れはしますが、個体差がありますしあまりベタベタするとストレスを与えることにも繋がります。 ペットとの触れ合いを求めるなら犬や猫を飼った方が良いかもしれませんね。

また同様の理由で多頭飼いにも注意が必要です。 十分に広いスペースに住まわせる、常に観察して攻撃行動が見られたら隔離する、妊娠したメスに他の個体を近づけないなど、色々な配慮が必要になります。 出産した子に人間の臭いが付いてしまうとエサだと判断して食べてしまうこともありますね。体が小さく飼育が手軽な反面、意外に飼育が難しい動物であると言えます。

ヒメキヌゲネズミの生態

Phodopus sungorus

生息地

ロシアのシベリア~中国北部に生息しています。

地中に掘った巣穴を中心に活動し、単独または少数で生活しています。

普段の生活

夜行性で捕食者の少ない明け方と夕方に採食活動を行い、日中は地中の巣穴で休んでいます。

雑食で昆虫、ミミズ、穀物、野菜、果物など何でもよく食べます。

繁殖と成長

胎生で春~秋にかけて繁殖活動を行い、一年に数回出産します。 一度に10匹前後の子を産み、子は3~4週間ほど巣穴で子育てされた後に独立します。

1~3か月で成熟し、寿命は2~3年ほどです。

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