カニクイザル|カニを剥いて食べるサル
名称(学名) | カニクイザル (Macaca fasciculari) |
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身体 | 体長:40~55cm / 体重:4~9kg |
生息地 | 東南アジアの草原や森林 |
食性 | 雑食 |
カニクイザルの特徴
カニクイザルは東南アジアに生息するサルで、頭の毛が立っているのと長い尻尾が特徴です。 不安定な場所でもバランスを取るのが得意で、樹上をスイスイ移動することができます。
まるで人間のようにカニを剥いて食べることができ、それがカニクイザルの名前の由来となっています。 ただし別段カニが主食という訳ではなく草食寄りの雑食性です。
石を使ってカニや貝の殻を割ることができるほど手先がものすごく器用です。 これだけ器用に道具を日常的に使うのは人間を除けばコイツぐらいでしょう。
一部観光地のカニクイザルは人間の髪の毛を歯間ブラシのように使って歯磨きをする習性を持つものがいます。 人間の髪の毛なんてどうやって手に入れるのかと言えば、観光客に寄ってたかって髪を抜こうとするんですよね。 中には喜んで抜かれに行く人もいますが、問題行動と見られたりも…
カニクイザルの生態
生息地
東南アジアのマングローブや草原に生息しています。 少数のオスと複数のメスからなる、オスを中心とした数頭~数十頭の群れを形成します。
人の手で持ち込まれたものが東アジアで繁殖し、侵略的外来生物として問題視されている地域も多いです。 適応性と知能が高く、人のゴミを漁ることも問題視されています。
普段の生活
昼行性で日中に採食し、夜は樹上などで休息します。
草食寄りの雑食で種子、果実、葉、昆虫、爬虫類、甲殻類、鳥の卵など色々食べます。
繁殖と成長
胎生で決まった繁殖期はなく通年繁殖が可能で、5~6か月の妊娠期間を経て1子を出産します。
子は4~6年で成熟し、寿命は15年です。