クズリ|小さな悪魔と呼ばれるイタチで英名ウルヴァリン
名称(学名) | クズリ (Gulo gulo) |
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身体 | 体長:60~100cm / 体重:10~20kg |
生息地 | ユーラシア大陸およびアメリカ大陸のタイガ・ツンドラ地帯 |
食性 | 肉食寄りの雑食 |
クズリの特徴
クズリはイタチの仲間で茶・褐色の長い体毛に覆われています。
優れた運動能力を持っており、時速40kmもの俊足で走り、木の上に登ったり川を泳いだりすることも可能です。 大きな足を持ち雪の上でもしっかりと走ることができます。クズリは中型犬程度の体格ですが、性格は獰猛・凶暴で、自分よりも大きな相手に対してでも平気で向かっていきます。 獲物を巡ってクマやオオカミとも張り合い、時には倒してしまうほどの戦闘力を持ちます。
イタチって体格の割にやたらと強いんですよね。 親戚のカワウソにもワニ襲って食べる奴がいたりなど「イタチは体重が同じなら最強の動物」なんて言われています。 ただ体格はオオカミやクマに劣るので負ける時は負けます。クズリも勝てそうにない相手に対しては樹上に逃げるようですよ。
クズリは英名でウルヴァリン(wolverine)と呼ばれますが、これはまるでオオカミのように振舞うことから付けられた名前と言われています。 ウルヴァリンと言えばアメリカの人気コミック「XMEN」の主役級キャラであるウルヴァリンが思い浮かびますが、設定の由来となっているのがこのクズリです。 野生的で凶暴なXMENのウルヴァリンのモデルがクズリだと思えば、クズリの凶暴性と戦闘力に実感が沸きやすいのではないでしょうか。
クズリの生態
生息地
ユーラシア大陸北部およびアメリカ大陸北部のタイガやツンドラに生息しています。 オスは広い縄張りを持って単独で生活しており、その中に複数のメスの縄張りがあります。
普段の生活
肉食寄りの雑食で、大きさ問わず動物全般を狩猟して食べる他、夏には木の実や草なども食べます。 また冬眠中の動物を掘り起こして食べる習性も持ちます。
繁殖と成長
胎生で交尾は4~7月にかけて行いますが、受精卵が子宮の中で休眠して12月~翌3月頃に妊娠・1か月の妊娠期間を経て出産します。 一度の出産で2~4子を産み、2年ほど母親と暮らした後に独立します。
子は2~3年で成熟して寿命は12年ほどです。