ユキヒョウ|雪深い山岳地帯に生息するヒョウ
名称(学名) | ユキヒョウ (Panthera uncia) |
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身体 | 体長:100~150cm / 体重:40~55kg |
生息地 | ロシアやアジアの山岳地帯 |
食性 | 肉食でシカ、ウサギ、鳥などを食べる |
ユキヒョウの特徴
ユキヒョウは標高数千メートルの雪深い山岳地帯に生息するネコ科の動物です。 周囲に雪が多い=白っぽい場所に生息しているため、ヒョウと比べて淡い体色を持つのが特徴です。 毛が足の裏まで生えていて、岩場や雪の上も平気で歩くことができます。
ユキヒョウは標高1000m~6000mの高い山で活動しており、そこは獲物が豊富にいるような環境ではありません。 なので広い行動範囲と縄張りを持って単独で生活しています。
季節ごとに獲物に合わせて山を上下し、夏季は高い場所・冬は低い場所で活動します。 毛色も夏は岩場で保護色となる淡い黄色なのに対して、冬は雪原で保護色となる白っぽい色になります。
ユキヒョウには「ヒョウ」と名前が付いていますが、一般的なヒョウとユキヒョウの生息地は似ても似つきません。 険しい高山はサバンナのように平原ではなくゴツゴツした岩場で、ろくに木も生えておらずに冬は雪に覆われます。 だからヒョウとユキヒョウは親戚ではあるものの、雪の中にいるヒョウと言えるほど似てはいません。
ユキヒョウは足場の悪い雪の上を疾走したり、90度近い傾斜の崖を駆け下りたり、1度に15mもの跳躍をしたりします。 険しい山岳地帯に長い時間をかけて適応したのがユキヒョウなのです。
ユキヒョウの生態
生息地
中央アジアやロシアの山岳地帯に生息しています。 標高1000~6000mの高山に単独で縄張りを持って生活しています。
普段の生活
夜行性ですが日中に活動することもあります。 肉食でシカ、イノシシ、ウサギ、鳥など動物なら割りと何でも食べます。 縄張りの中にいくつか岩陰や穴などの巣を確保しており、そこで休息します。
繁殖と成長
胎生で12月~3月頃に繁殖期を迎え、鳴き声で相手を探します。 交尾すると90日の妊娠期間を経て2~4子を出産します。
子は2~3年で成熟し、寿命は15年ほどです。