日本最大にしてイマイチ知名度が低い大仏「牛久大仏」

大仏と言えば奈良の東大寺や鎌倉の高徳院にある大仏が有名です。 修学旅行で行った方も多いのではないでしょうか。

大仏は文字通り大きな仏像で、その大きさに見る者は圧倒されます。 そんな大仏の中でも日本一の大きさを誇るのが、茨城県牛久市にあるイマイチ知名度が低い「牛久大仏」です。

日本最大にしてイマイチ影の薄い牛久大仏

日本最大の大仏「牛久大仏」

仏像や大仏は仏教国にて作られ、日本にも数多くの大仏が現存しています。 特に有名なのは奈良と鎌倉にある大仏で、その雄大さは見る者を圧倒します。

しかし日本には奈良や鎌倉の大仏よりもはるかに巨大な大仏が存在します。 それが茨城県牛久市にある日本最大の大仏「牛久大仏」です。

高さ
牛久大仏像高100m、台座20m
鎌倉の大仏13.35m
奈良の大仏14.98m
自由の女神像高33.86m、台座47m

牛久大仏は「自由の女神の三倍」「奈良の大仏が手に乗る」など大きさを表すキャッチフレーズに事欠きません。 人は巨大な物が大好きですし、さぞかし牛久大仏は持て囃されている…のかと思いきやそうでもありません。

地元では有名なランドマークではありますが、観光地や信仰の対象としては奈良や鎌倉の大仏に見劣りする感があるのは否めません。 理由は色々考えられますが、やっぱり歴史が浅いのが一番の原因ですかね。

牛久大仏は1992年に完成した比較的新しい大仏であり、歴史的なありがたみは薄いのかもしれません。 古いものを持て囃すのもまた人の性ですからね。

モダンな内装の牛久大仏

牛久大仏は内部に施設が作られており、中に入ることが可能です。 フランス人デザイナーが設計した幻想的な和の空間、写経体験場、納骨施設、展望台などがあり、そのモダンな作りは仏教施設らしからぬ異彩を放っています。

この空間は宗教に敬虔ではない私から見ても、現代チックな作りの内装で宗教的ありがたみが減少してしまっているのではないかと思わせられるほどです。

まあそれは私が牛久大仏以前の生まれだから感じることなのかもしれませんね。 もう30年もすればやがて歴史深い文化遺産となり、日本最大の大仏として立派な観光施設兼お寺になっているかもしれません。

大仏は大きな仏像

ついでなので大仏とは一体何ぞやという話をします。

仏教とは

時は紀元前五世紀頃、インドの王族ゴウタマ・シッダールタは悟りを開いて「仏教」を創始しました。 ゴウタマ・シッダールタはシャカ族の聖人「シャカ(お釈迦様)」として崇められ、仏教はアジアを中心に広まり、今日においてもそれなりに多くの人々に信仰されています。

そんな仏教において悟りを開いた者を「ブッダ(仏)」と言い、ゴウタマ・シッダールタもその一人です。

ブッダとゴウタマ・シッダールタの関係

ブッダとゴウタマ・シッダールタの関係は宗派によって主張が様々です。

「ブッダ=ゴウタマ・シッダールタ派」「ブッダ⊆ゴウタマ・シッダールタ派」「ブッダ⊇ゴウタマ・シッダールタ派」の三派があります。

仏像とは

仏教の悟りを開いたありがたい仏陀様をかたどった像が「仏像」です。

仏像はお釈迦様の身長が1丈6尺(485cm)だったことに由来して、立像で1丈6尺/座像で8尺を基準に作られることが多くありました。 これを「丈六仏」と言います。

大仏とは

丈六物よりも大きな仏像を「大仏」と言います。

なお大仏の基準は結構あいまいで、丈六仏より小さいのに大仏と呼ばれているものもあります。 大よその目安と見てください。

お釈迦様の身長に関する補足

お釈迦様の身長が本当に1丈6尺(485cm)だとしたらとんでもない巨人です。 しかしそんな訳はないので、少し掘り下げてみます。

お釈迦様の時代の人々の平均身長は8尺といわれており、現代換算すると242cmになります。 しかしそんな巨人族の痕跡は見つかっていないので、現代の尺度とは基準が違うと考えるべきでしょう。

当時の平均身長を160cmと考えると1尺20cm程度だったと思われます。 しかしそれを鑑みてもお釈迦様の1丈6尺(=16尺=320cm)は大きすぎます。

これは偉大さを表すために数をマシマシに盛ったためと思われます。 神話や宗教にありがちな傾向で、仏教もそんな感じだったのではないでしょうか。

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