世界三大珍獣「ジャイアントパンダ」「オカピ」「コビトカバ」

変わった見た目や生態の動物を珍獣と言います。 びっくりするような特殊な珍獣もいれば、身近な動物なのに世界的に見たらと実は珍獣だったなんてものもいます。

そんな珍獣の中でも特に変わり種の「世界三大珍獣」と呼ばれている動物を紹介します。

ジャイアントパンダ

ジャイアントパンダは白黒模様で愛らしい見た目の動物です。 一応はクマ科に分類されるのですが、のっそり動いて竹を食べては眠る、クマらしからぬ食っちゃ寝生活を送っていることで有名ですね。

クマの仲間ですが肉をほとんど食べずに一日中竹ばかり食べる変わった生態を持っています。 通常の五本指の外側に骨の突起を持っており、七本指とも例えられる手でしっかりと竹を掴むことができます。 これは他のクマにはない特徴で、竹を食べるのに特化した進化を遂げている訳です。

先祖は普通に肉も食べる雑食だったようですが、いつの時代からか竹ばかり食べるようになりました。 しかし竹から栄養を吸収するのは難しいので、一日中竹を食べていなければならないという訳です。

パンダと名の付く動物はジャイアントパンダの他にレッサーパンダがいますが、これらは別に近縁の動物という訳ではありません。 発見された当初は生息地が近く地域住民の話から近縁種と考えられて同じパンダの名を冠することになっただけで、生物的には全く別の動物です。 簡単に言えば勘違いで付いた名前なんですね。

愛らしい見た目と穏やかな性格からか人気になりすぎて、世界中の動物園に出張して人気になり動物界でも屈指の知名度を持ちます。 そのためかあまり珍獣感がないのですが、ノミネートされた当時は珍獣扱いだったのでしょうか?

オカピ

オカピはロバの体にシマウマ模様の足を持つ動物です。 ロバなのかシマウマなのか迷いますが、実はどちらでもなくキリンの仲間です。

ロバやシマウマなどの馬は蹄が奇数に分かれている奇蹄目に分類される動物ですが、オカピの蹄は偶数に分かれている偶蹄目に分類される動物で根本的にウマの仲間ではありません。 キリンと同じく青白くて耳まで届く長い舌を持っているのも特徴で、高所の葉を食べる姿はキリンに近いものを感じますね。

オカピは生きた化石であり一千万年前から同じ姿をしています。 オカピは昔から森林で暮らしている動物ですが、そんなオカピが森から出て草原に適応したのがキリンだと考えられています。

コビトカバ

コビトカバは名前の通りカバをそのまま小さくしたような動物です。 カバは体長3~5mほどの巨体を持ちますが、コビトカバの体長はその半分以下の1.5mほどしかありません。

特徴や生態はカバに準じますが、生活環境が微妙に違うため、細かいところではカバと違う生態も持っています。 カバの研究によるとカバの祖先に近いのはコビトカバの方だそうで、コビトカバが森林から出て草原に適応したのがカバなのかもしれません。

カバは草原の水場近くで生活しているのに対しコビトカバは森林の水場近くで生活しており、カバのように大きくならないのも森林で活動するためと考えられます。 カバのような5mの巨体では森林でまともに活動するには難しいですからね。

カバはほとんどの時間を水中で過ごしますが、コビトカバは水場からそう離れないものの水中で過ごす時間はカバほど長くありません。 出産や哺乳もカバは水中で行うのに対して、コビトカバは陸上で行います。

またカバは獰猛な性格でライオンも追い払う猛獣なのに対し、コビトカバは温和で争いを好みません。 動物園で見ていて癒されるのは間違いなくコビトカバですね。

以上、世界三大珍獣でした。 しかし世界三大珍獣なんて言われると知名度が上がって各地の動物園が輸入するため、珍獣感がなくなってしまっている気がしなくもないです。

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