眩しいとくしゃみが出る「光くしゃみ反射」
よく晴れた日、太陽の方を見てください。 眩しさを感じたその一瞬に鼻がムズムズしたりくしゃみが出たりしませんでしたか?
もし出たのならあなたは光くしゃみ反射の因子持ちです。 車の運転には気を付けてくださいね。
光くしゃみ反射とは
光くしゃみ反射とは眩しさを感じた時に反射的にくしゃみが出る現象です。 太陽を見た時や、暗い場所から明るい場所に移動した時など、眩しさを感じた一瞬のみ症状が現れます。
光くしゃみ反射が起きる理由は、はっきり言ってよく分かっていません。 目と鼻は三叉神経で繋がっているのですが、目が眩しさを感じた時に鼻側にも情報が伝達され、勘違いによってムズムズが起きてくしゃみが誘発されるという説が一応有力です。
全員がそうなる訳ではなく、日本人の2~3割程度がこの特性を持っているとされています。 また同じ特性持ちでも個人差があり、太陽レベルのまぶしさでしかくしゃみが出ない人もいれば、夜に帰って電気を点けただけでくしゃみが出る人もいます。
メリットという訳ではないですが、ほぼいつでもくしゃみが出せるのは便利かもしれませんね。 くしゃみが出そうで出ない時、とりあえず太陽を見ればくしゃみできるのはうらやましい…ようなそうでもないような。
また特性は遺伝されるため、特性持ちの方は近縁に特性持ちがいる可能性が高いです。 もしあなたがそうであれば、親戚に特性持ちがいて話を共有できるかもしれません。 逆に特性を持っていない人は周囲に特性持ちが少ないため存在に気付きにくく、聞いても「何言ってるんだコイツ」ぐらいの反応が返ってくるかもしれません。
謎の多い症状なので、根本的な治療や対策はないようです。 症状が重い人はサングラスなどで目を防護して、なるべく眩しさを感じないようにするぐらいしかないですかね。
基本的に大した影響はないのですが、症状が酷い人は乗り物の運転には注意した方がいいかもしれません。 車でトンネルを抜けた際に一気に眩しくなりますが、こういった時にくしゃみが出てしまうと危険ですからね。 ただでさえトンネル出口は事故の多い場所なので、ちょっとしたくしゃみでも事故に繋がってしまう恐れがあります。
日常生活に支障はないでしょうが、運転中などの特殊な状況下では話が変わってきます。 そういった症状を持っていることを自覚して危機管理に務めた方が良いかもしれません。