謎のキー「CapsLock」「NumLock」「Ins」の効果と用途
パソコンのキーには色々なものがありますが、あまり使わないものもあります。 中でも役に立たない・必要ないと言われることが多いのが「CapsLock」「NumLock」「Ins」です。
言われるだけあってこれらを押す機会はほとんどなく、効果を知らない人も多いです。 そんなマイナーキーたちの役割をお話します。
CapsLock:アルファベットの大文字⇔小文字を切り替える
CapsLockとは「Capital letters Lcok(大文字固定)」の略です。 言葉通りCapsLockキーにはアルファベットを大文字入力に切り替える効果があります。
アルファベット大文字入力は通常、Shiftキーを押下しながらの文字入力で行います。 しかし大文字固定で打つような時にはShiftキーを押し続けるのが大変なので、CapsLockモードが使われる訳です。
英数入力時に「Shiftキー + CapsLockキー」でモードが切り替わります。 また言語バーの「CAPS」をクリックしても同様の効果があります。
なお日本語入力に影響はないので、日本においてはあまり活用されていません。 もっぱら間違ってCapsLockモードをONにしてしまった時にOFFに戻すために使われています。
NumLock:数字⇔非数字を切り替える
NumLockとは「Numeric Lock(数字固定)」の略です。 キーボードには1つのキーに数字と文字の両方の入力が割り当てられているキーがあり、NumLockキーでその「数字入力」と「非数字入力」を切り替える効果があります。
色々なハードやアプリに触れる機会の多い本職ならそれなりに使う機会があるかもしれません。 しかし普通のユーザーが活用することはそう多くないと思われます。
Ins:挿入⇔上書きを切り替える
Ins(Insert)は挿入の意です。 キー押下で「挿入モード」と「上書きモード」を切り替える効果があります。
通常の挿入モードでは「あいえお」の真ん中で「う」と打つと「あいうえお」になります。 対して上書きモードで同じことをすると「あいうお」となります。
桁数が固定の文字列を素早く修正したい場合に活用するキーです。 ただデータ入力の仕事でもしているならともかく、通常使う中で上書きモードが使われることはまずないと思います。
まとめ
POINT
- CapsLockキー:アルファベットの大文字⇔小文字の切り替え
- NumLockキー:数字⇔非数字の切り替え
- Insキー:挿入モード⇔上書きモードの切り替え
以上、存在意義が怪しいキーの話でした。 これらを邪魔に感じる人は多く、キーを無効化するソフトが出回っているほどです。
活用する人がいない訳ではありませんが、ユーザーの99%にとっては無用なものになっています。 これらのキーが使われる一番多いケースは誤って押してしまったトラブルへの対処という、本末転倒感のあるキーなのです。
キー入力が急におかしくなった場合、いずれかのキーを押してしまった可能性が高いです。 その問題を解決できるという点では覚えておいて損はありません。