仏像の眉間の点はホクロではなく白毫=丸まった毛
仏の眉間には丸い大きな点があります。 これをホクロと思っている人は多いんじゃないでしょうか。
しかし実はこれホクロではなく、長い毛が丸まったものなのです。 名称を「白毫(びゃくごう)」と言います。
白毫は長く伸びた毛が丸まったもの
仏(仏陀)とは仏教における最高の悟りである「仏の悟り」を開いた者の意です。 様々な仏が仏像として形作られており、その額には「白毫」を持っています。
仏像によっては白毫をよくよく見ると髪の毛の一まとまりと同じぐるぐる巻きの構造をしています。 そういった仏像を見るとホクロではないことがよく分かりますね。
白毫は右巻きに回転して丸まっており、伸ばすとなんと1.5尺=4.5mにもなるそうです。 そんなに長いのであれば毛一本でも十分な大きさになりそうですね。
くるくる巻きと言えば仏像の髪の毛もそうですね。 あのパンチパーマのような髪型は「螺髪(らほつ)」と言い、古代インドの貴人の髪型に由来すると言われています。 螺髪は悟りを開いた者に現れる特徴であり、仏教における十号(仏陀の称号)の中でも最高位の「如来」のみが螺髪となります。
螺髪は基本的に右回りに渦巻いていますが、時々左回りに渦巻いている仏像もあります。 鎌倉の大仏が左回り螺髪を持つ仏像として有名ですが、その理由は諸説あるものの不明です。
螺髪も白毫も「凄い人にのみ現れる凄い特徴」という訳です。 そういえば中学生時代にパンチパーマで額にホクロのあった奴のあだ名が「ブッダ」でしたが、彼の言動は中学生にして達観したものだったように思います。 悟りを開いたから螺髪になったのでしょうか?