人間は平気だけど他の動物やペットには毒になるものまとめ
動物はその可愛さ・愛らしさから人に癒しを与えてくれます。 あまりに可愛くてついつい自分の食べ物を分けてあげたくなりますよね。
しかしその際「食べ物がその動物にとって毒ではないか」を確認する必要があります。 人間が常日頃食べている食材でも動物にとっては猛毒になることもあるんですよ。
また観葉植物やアロマが動物を殺すこともあります。 室内飼いの場合はその動物に毒となるものを調べた上で飼いましょう。
毒耐性は動物によって違う
まず大前提として知っておかなければならないのが、人間(霊長類)の植物に対する毒耐性がとても高いことです。 だから普段人間が平気で食べていて無毒だと思っている物の中には、他の動物にとって猛毒になり得るものもあるのです。
動物の毒への耐性はどのような食べ物を食べて進化してきたかで大きく変わります。 ご先祖様が食べてきたものには毒への耐性や消化する仕組みを持っていますが、そうではないものを食べるとあっさり死ぬこともあります。
例えば犬は半ば腐った食べ物でも平気で食べますが、これは動物の死体を食べる「腐肉食」で腐った物への耐性が高いのが理由です。 人間が食べられない物を食べる動物を見て「動物は人間より色々な物を食べられるんだな」と勘違いする人がいますが、毒耐性を持つ分野が違うだけです。
人間が腐肉を食べればお腹を壊しますし、犬がタマネギを食べれば中毒を起こします。 動物が獲得している毒耐性は人間とは違うことを認識しましょう。
だから人間の食べ物を動物に与えてはいけないと言われるのです。 我々が食べ物と認識しているものが他の動物にとっては猛毒になることは少なくありません。
人間は平気でも他の動物には毒になる食べ物
以下は人間にとっては普通の食べ物ですが、イヌ・ネコ・鳥などの多くのペットとして飼われる動物にとって危険な食べ物の一例です。
- アボカド
- アルコール
- カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶)
- キシリトール
- カカオ(チョコレート)
- ネギ類(タマネギ、ネギ、ニンニクなど)
どれも普段から口にするものばかりですよね。 我々はこれらを普通の食べ物と認識していますが、多くの動物にとって猛毒となります。
また種によっても与えてはいけない食べ物は違います。 猫は大丈夫だから犬も大丈夫だろうなどと種を超えて考えるのは止めた方が良いです。 更に個体によっても耐性に差があるので、昔飼ってたペットは大丈夫だったからと判断するのも危険です。
ペットフード以外の食べ物を与えたい場合、その動物にとって危険なものを理解した上で与える必要があります。 あなたがそういった知識を持っていない場合は止めた方が良いでしょう。
特に小さい子どもは動物に自分の食べ物を与えようとすることがありますが、率直に言って危険な行為です。 例えばチョコレートは砂糖が入っていて甘いため犬は喜んで食べてしまいますが、カカオで中毒症状を起こして摂取量によっては死に至ります。 子どもには専用フード以外を与えてはいけないと教えておきましょう。
室内でペットを飼う場合の注意
室内でペットを飼う時に気を付けなければならないのは食べ物の問題だけではありません。 今までの何気ない習慣がペットを殺すことすらあります。
まず観葉植物に毒がある可能性があります。 例えばユリはイヌやネコとって猛毒で、花粉や花びらを食べたら中毒症状を起こします。 食べたら即お医者さんへ行って胃洗浄して貰う必要があるほどなので、そもそも室内に飾らない方が良いでしょう。
関連してアロマも危険です。 特にミントや柑橘系は毒になる動物が多いので、ペットがいるならペット可のアロマを使う必要があります。 うっかり使ってしまう危険性を考えるとそもそもアロマを焚かない方が賢明です。
他にも調理場近くに鳥小屋を置いたら急に鳥がぐったりして死んだなんてのもよく聞く話です。 これはテフロン加工されたフライパンやオーブンから発生したテフロンガスの影響と考えられます。
昆虫の場合は燻煙や虫の忌避剤などにも注意が必要ですね。 使う場合は飼っている種に影響のない製品・使用法が必要になります。 注意書きをよく読んで使いましょう。
このように人間が普段何気なくしていることでも、動物にとって悪影響が出て場合によっては死に至ることが沢山あります。 室内でペットを飼う場合はその動物にとって危険な行為を全て調べ、対策した上で飼いましょう。