オランウータン|森の賢人
名称(学名) | オランウータン (Pongo pygmaeus) |
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身体 | オスの体長:80~100cm / 体重:60~90kg メスはオスより一回り小さい |
生息地 | インドネシア・マレーシアなどの低地の熱帯雨林 |
食性 | 雑食でイチジク、ドリアン、マンゴー、昆虫などを食べる |
オランウータンの特徴
オランウータンはヒトとチンパンジーに次ぐ知能を持っているとされる動物です。 人類と進化が分かれたのは1500万年頃と考えられており、比較的ヒトと近い遺伝子を持っているとされています。 ちなみにヒトとチンパンジーが分かれたのは600万年前頃で、チンパンジーはヒトと最も近いと言われています。
オランウータンの顔の両脇のでっぱりはフランジと呼ばれます。 フランジを持っていないものと比べると別の生き物のようですが、これは強いオスの証なのです。
強いオスはフランジが大きくなり、1度大きくなると小さくなりません。 そしてこれが大きいほど偉くて強いという印になります。 その地域のボスである印みたいなものです。
体は樹上生活が便利になるように出来ています。 腕がとても長く (足の2倍ある)、指が曲がっていて木をつかむのに便利です。 握力が数百kgあり、さらに足も器用です。
オランウータンの生態
生息地
オランウータンはマレー語で「森の人」の意で、要は現地で「森の奥で暮らす人」と呼ばれていました。 その名の通り低地の熱帯雨林の奥で暮らしています。
普段の生活
昼行性で日中は木の上で生活しぶらさがって木を移動し、果実や昆虫などのえさを探します。 夜になると木の上に枝葉で巣を作って寝ます。
基本的に単独行動ですが、食事の時にたまたま集まったり、たまに一緒に遊んだりすることもあります。 しかし仲間と過ごす時間はあまり長くなりません。
繁殖と成長
繁殖期になるとオスはメスを見つけたら交尾を行い、そのあとやっぱり単独で暮らします。 メスの出産間隔は6年で、一産一子です。 子は5年ほど母親と一緒に暮らした後に独り立ちします。 寿命は30年以上ほどで結構長生きです。