タヌキ|タヌキ寝入りはただの気絶
名称(学名) | タヌキ (Nyctereutes procyonoides) |
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身体 | 体長:50~60cm / 尾長:15cm / 体重:3~8kg |
生息地 | ユーラシア大陸東部や日本の森林やその周囲 |
食性 | 雑食で小動物・昆虫・木の実その他なんでも食べる |
タヌキの特徴
タヌキはずんぐりむっくりした体と黒い手足が特徴です。
元々森林に住んでいたイヌ科の祖先がそのまま森林で進化したのがタヌキと言われています。 イヌに似た特徴も持ちますが、臆病で用心深くあまり人には懐きません。
タヌキと言えば「タヌキ寝入り」という言葉があります。 ワザとやられた振りをして死んだように倒れ、隙を見て逃げる技だなんて言われることもありますが、実際はただの気絶です。 タヌキは臆病な性格なので、驚くと簡単に気絶してしまうのです。
死んだふりと言えばオポッサムが有名です。あっちは死臭まで出す本物の演技なので、タヌキ寝入りとは一味違います。
タヌキの生態
生息地
ユーラシア大陸東部や日本の森林やその周囲に生息しています。 単独またはつがいで生活し、相手はどちからが死ぬまで変わりません。オシドリの夫婦よりもオシドリ夫婦です。
普段の生活
夜行性で、昼間は木陰や岩陰、穴の中などで眠っています。 夕方になると出てきて、いくつか目星をつけている餌場を回って食事をします。 木に登ることもできて、木になった果実を取って食べることもあります。
ふんは外の決めた場所にするのですが、他のタヌキも同じ場所にふんをします。まるで公衆トイレです。 「ため糞」と言うのですが、中には数十センチもの高さに積み上がっていることもあります。 これで周辺のタヌキ同士で情報交換を行っていると考えられています。 もし貴方がうず高く積まれたフンの山を見つけたら、近くにタヌキがいるのかもしれません。
繁殖と成長
1~3月に繁殖期を迎え、2か月ほどの妊娠期間を経て春に3~5頭の子を出産します。 両親で子育てして、子は5か月ほどで独立し、1年程度で成熟します。寿命は8年ほどです。