ハツカネズミ|20日で増えていくネズミ
名称(学名) | ハツカネズミ (Mus musculus Linnaeus) |
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身体 | 体長:6~9cm / 体重:10~25g |
生息地 | ユーラシア・アフリカ・オセアニアなどの至る場所 |
食性 | 雑食 |
ハツカネズミの特徴
ハツカネズミは我々が普段目にするネズミの一種で、人家およびその周辺で活動する「イエネズミ」です。 一般的なネズミに比べて一回り小さい体で、体色は白、灰色、黒、褐色など様々です。
ハツカネズミは非常に繁殖力に優れ、一部地域では子宝の象徴とされるほど子を産みます。 その名前も妊娠から出産までの期間が20日程度であるためハツカネズミと名付けられたとされています。
ハツカネズミは交尾すると20日の妊娠期間を経て2~6子を出産し、年に5~6回ほどの出産を行い、生まれた子も3か月ほどで大人になって更に子を産みます。 これを繰り返すと1組のつがいが1年で1万匹以上にまで増える計算になります。 急激に数が増えていくことを「ねずみ算式に増える」と言いますが、正にハツカネズミはねずみ算式に増えていく訳です。
もっとも野生では捕食者に食われたり事故や病気で死んだりしてそう簡単に数は増えませんが、安全な人家で繁殖するとエライことになったりします。 ペットとして飼っていたネズミのつがいが1年で1000匹に増えたなんてニュースもあるので気を付けましょう。
どこでも生活できる高い適応力が特徴で、森林・草原、平原・里山・河川敷・田畑・人家など至るところに存在します。 体が小さく敵は多いですが、その高い適応力と繁殖力でたくましく生きているのです。
ハツカネズミの生態
生息地
世界中の陸地の至る場所に存在します。 巣を中心に縄張りを持って活動し、5~10匹程度の群れを作って生活します。
普段の生活
基本的に夜行性で、日没後と夜明け前に活発に活動しますが、環境によって活動しやすい時間帯を選んで柔軟に行動します。 雑食で種子・草・花・野菜・雑穀・昆虫・腐肉などを食べます。
繁殖と成長
胎生で決まった繁殖期は持ちませんが、栄養状態から春と秋に繁殖することが多いです。 交尾すると20日の妊娠期間を経て1度に2~6子を出産し、年に5~6回程度の出産を行います。
子は3週間で成熟し、寿命は1~2年ほどです。 成長が早い上に子だくさんですが外敵に襲われる事も多く、中型以上の動物や鳥などにしょっちゅう捕食されます。 そのため交尾までこぎつける個体はそれほど多くありません。