ワオキツネザル|くさい方が偉い
名称(学名) | ワオキツネザル (Lemur catta) |
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身体 | 体長:40cm / 尾長:50cm / 体重:4kg |
生息地 | マダガスカル島南部・南西部の森林 |
食性 | 雑食で果物、葉、昆虫など何でも食べる |
ワオキツネザルの特徴
ワオキツネザルは白黒のシマシマがある身体より長い尻尾を持ちます。 尻尾は白地に黒い輪模様が15本ほどあって、先端が黒いのが特徴です。 他のキツネザルとは尾の模様で見分けられます。
顔の模様も白黒で、顔は白くて眼・鼻・頭は黒くなっています。 ちなみにパンダは顔が白くて眼・鼻・耳が黒なので少しだけ似ていますね。
くさい方が偉い
ワオキツネザルと言えば手首からくさい臭いが出るのが特徴です。 この臭いで縄張りを主張したり、尻尾に臭いを塗って誰が一番くさいかを決めようとしたりします。 繁殖にも臭い方が有利で、とにかく臭い方が偉いのです。
ワオキツネザルの生態
生息地
マダガスカル島南部・南西部の森林に生息しています。
普段は20匹ぐらいの群れで生活していますが、女性社会でオスよりもメスの方が偉いです。 群れのリーダーはメスで順位もメスが上、他の群れと戦うのもメスの役目です。 オスが食べているものをメスが奪うこともあります。
オスは3年半ごとに別の群れに移動しながら生活します。 なんだかヒモみたいですね。
普段の生活
キツネザルは前足より後足の方が長く、樹上生活に適している体になっています。 しかし地上で過ごす時間の方が長く、これはキツネザルとしては珍しい習性です。 流木などの上で海上を漂ってマダガスカル島にたどり付き、独自の進化を遂げたと考えられています。
昼行性で、冷えた朝の一日は日光浴から始まります。 日中は歩きまわって果物、葉、昆虫、樹液などの食料を探します。 地上で走るのも得意で、樹上では尾を下げ、地上では尾を上げます。 食事や就寝の際には安全な樹上に登り、夜になると樹上で数頭ずつ固まって眠ります。
繁殖と成長
繁殖期は4~5月で、150日の妊娠期間を経て1~2匹の子を産みます。 子は5か月ほど授乳した後独立し、1年半~2年半で成熟します。 寿命は15~18年ほどです。