ドワーフマングース|小さなマングース
名称(学名) | ドワーフマングース (Helogale) |
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身体 | 体長:20~25cm / 体重:200~300g |
生息地 | アフリカのサバンナ地帯 |
食性 | 肉食寄りの雑食 |
ドワーフマングースの特徴
ドワーフマングースは別名コビトマングースとも呼ばれる、マングースの中で最も小柄な種です。 長い体と短い手足を持ち、灰~茶色の毛並みをしています。
ドワーフという名は小さく穴ぐらで過ごすことから付いた名前です。 本種はシロアリのアリ塚を巣として活用し、エサ場・見張り台・休憩所・避難場所などに利用しています。 ドワーフマングースの生息地には以下のようなアリ塚が沢山点在しています。
体が小さい割に賢く、固い卵を岩に叩きつけて割ることで知られています。 前足で卵を挟んで体の下を通して後方に投げる形で岩に叩きつけるのですが、なぜ素直に前方に投げないのかはよく分かっていません。体の構造の問題でしょうか? 動物園でも生卵をエサに与えている所があるので、運が良ければ卵割りの瞬間を目撃できるかもしれません。
上下関係のある社会的な群れを作り、下っ端は見張りなどの危険な役割を任せられることが多いです。 繁殖活動を行うのも優位のペアのみで、下っ端は子育てだけやらされる損な役回りだったりします。 下積み行うことで群れでの地位が上がっていくそうで、そんな習性はまるで人間のようにも思えます。
マングースは獰猛な動物ですが本種は体が小さいので、猛禽類などの天敵に狙われることも多いです。 死んだフリをする動画が有名ですがあれは遊んでいるだけで、死んだフリをしてやり過ごすなんて習性はありません。 見張り役が天敵を見つけると鳴いて知らせ、敵が侵入できない場所へと逃げていきます。
ドワーフマングースの生態
生息地
東西アフリカの乾燥したサバンナ地帯に生息してます。 10頭前後の社会的な群れを作り、広いナワバリを持って生活しています。
普段の生活
昼行性で日中に採食し、夜はあまり動かずに休息します。
肉食寄りの雑食でヘビ、小動物、昆虫、鳥の卵などの他に果物も食べます。
繁殖と成長
胎生で雨季に繁殖期を迎え、二か月の妊娠期間を経て4~6子を産みます。 繁殖活動を行うのは群れの中でも上位のペアだけです、子育てには他の個体も参加します。
2~3年で成熟し、寿命は6~8年ほどです。