ヤマシマウマ|黒と白のシマシマ模様は保護色
名称(学名) | ヤマシマウマ (Equus zebra) |
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身体 | 体長:200~250cm 体重:250~350kg |
生息地 | 南アフリカの高地・草原・平原 |
食性 | 草食で草を食べる |
ヤマシマウマの特徴
シマウマと言えば特徴的なのは黒と白のシマシマ模様の体です。 黒と白の縞模様を「ゼブラ」とか「ゼブラゾーン」とか言いますが、これはシマウマの英名から付けられたものです。
このシマシマ模様は人間の目からすれば目立ちますが、それは霊長類の色の識別能力が他の哺乳類よりも優れているからです。 人間は光を波長ごとに赤・青・緑の3色として認識しますが、多くの哺乳類は赤・青の2色しか認識できません。
シマウマを獲物とする大型ネコ科動物も2色しか認識できず、そういった動物からはシマウマのシマシマ模様は草原に溶け込んで見えるそうです。 つまりはシマウマのシマシマ模様は保護色の役割を果たしているのです。
他にも仲間のシマウマと混じっての縞模様が距離感を惑わしたり、仲間同士の識別に使われたりと何かと役に立っています。 このシマシマは立派な生存競争の産物なのです。ちなみに毛をそったら地肌は黒いです。
ウマとは言ってもロバに近く、ウマのように人には懐きにくいです。 稀に他種のウマと交配したものがおり、ゼブロイドと呼ばれます。
ヤマシマウマの特徴は、首の下はぽっこり垂れ下がっている、シマが太い、尾の先の毛が長いことです。 名前の通りシマウマの中では最も高地に生息しています。
ヤマシマウマの生態
生息地
主に南アフリカの山地にいますが、草原・平原地帯でも生息します。 10頭ほどの群れで暮らしています。
普段の生活
早朝と夕方に活発になり、移動しながらエサを探して主にイネ科の草を食べます。 昼間は木陰で休み、夜は立ったまま寝ます。
繁殖と成長
決まった繁殖期はなく、1年の妊娠期間を経て1子を出産します。
子は10ヵ月の授乳期間を経て、2~3年で成熟します。 寿命は20年ほどです。