ハシボソカラス|クチバシが細い田舎暮らしのカラス
名称(学名) | ハシボソカラス (Corvus corone) |
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身体 | 体長:50cm / 体重:600g |
生息地 | ユーラシア大陸に広く生息 |
食性 | 草食寄りの雑食で果実・種子・小動物などを食べる |
ハシボソカラスの特徴
クチバシが細いからハシボソカラスと名付けられました。対となるものにハシブトカラスも存在します。
カラスと言えば人家近くでゴミを漁るやつが思い浮かびますが、あれはハシブトガラスです。 ハシボソは主に農耕地や水辺などに生息していて、人家近くや都市部にはあまり見られません。
クチバシが細いため、かみ切るのに力がいる肉はあまり食べません。 ハシブトが肉食寄りなのに対し、ハシボソは草食寄りです。 ハシブトと比べると体も一回り小さく、鳴き声は「ガーガー」です。
鳥頭という言葉がある通り鳥は大した知能はありませんが、カラスは別格です。 イヌ・ネコ程度の知能を持っていると言われ、高度な判断力と学習能力を持ちます。 ハシボソガラスは道路にクルミを置いて車に割ってもらうエピソードが有名です。
都市部ではハシブトが、田舎ではハシボソがたくましく生きています。
ハシボソカラスの生態
生息地
ユーラシア大陸に広く生息しています。 繁殖期以外は群れで生活し、森林などを拠点に活動します。
繁殖期になると巣を作ってつがいで行動します。
普段の生活
雑食で小動物や動物の死骸、昆虫、果実、種子など色々食べますが、草食寄りです。 昼行性で、早朝からエサを求めて飛び回って夕方になるとねぐらに帰ります。
繁殖と成長
3~7月頃に繁殖期を迎え、木の上などに巣を作ってつがいで行動を始めます。 メスは1回に3~5個の卵を産み、メスが抱卵してその間はオスがエサを運びます。
卵は20日ほどで孵化し、1月ほど親からエサを与えられながら成長して巣立ちます。 子はその後1月ほど家族で活動した後に独立します。寿命は8年ほどです。