チンチラ|ウサギとネズミが合体したようなネズミ
名称(学名) | チンチラ (Chinchilla lanigera) |
---|---|
身体 | 体長:25cm / 体重:500g |
生息地 | チリの高地に生息 |
食性 | 草食 |
チンチラの特徴
チンチラは大きな耳と長いフサフサの尻尾を持つネズミで、ウサギとネズミが合体したような外見をしています。 ネズミにしてはやや大柄な体を持ち、毛色は白~銀灰色~黒色です。
見た目はずんぐりしていますが意外に運動能力は高く、うさぎのようにピョンピョンと飛び跳ねるような感じで時速5kmほどで走り回ります。 そして特筆すべきは特徴的で大きな後ろ脚で行うジャンプで、水平方向に1m以上、垂直方向にも50cmほどジャンプすることができます。
チリのアンデス山脈の高地に生息しており、あまりエサのない厳しい環境でも生きていけるよう粗食でも平気です。 だからペットとして飼われているものは良いものを沢山食べてずんぐりむっくりしがちです。
チンチラはげっ歯類であり、その歯は一生伸び続けます。 野生の個体はエサを食べる時にうまい具合に削れますが、飼育されている個体はバランスが崩れることも珍しくありません。
チンチラは可愛らしい外見からペットとして人気が高く、世界中で広く愛されています。 人に懐きやすく社会性があり、またネズミにしては賢く簡単な芸を仕込むことも可能です。 体も丈夫で臭いもあまりないため、ペットとして飼いやすい部類の動物と言えます。
ただし夜行性なので夜に活発に活動する、トイレの場所を覚えない、寂しいとストレスで参ってしまう、げっ歯類特有の噛み癖があるなど注意点も少なくありません。 また本来の生息地が寒く乾燥しているので、日本のような高温多湿な場所は苦手です。
チンチラは飼育下では30年近く生きることもある長寿な動物なので、飼う前に下調べしておきましょう。
チンチラの生態
生息地
チリの標高400~1500mほどの高地の岩場に生息しています。
一匹のオスと数匹のメスに子どもたちの小規模なハーレム型の群れを作って生活します。
普段の生活
夜行性で日中は木陰や岩陰でじっとして、夜に採食活動を行います。
草食で草、木の根、苔、野菜、果物などを食べます。
繁殖と成長
胎生で決まった繁殖期を持たず、4か月の妊娠期間を経て2~4子を産みます。 子は6週間で離乳して1か月ほどで独り立ちします。
4~6か月で成熟して、野生化での寿命は4~6年ほど、飼育下では20年以上生きることもあります。