ヤギ|主に遊牧民の家畜として重宝されています

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名称(学名)ヤギ (Capra hircus)
身体体長:50~80cm / 体重:30~45kg
生息地世界中
食性草食で草、葉、目、樹皮を食べる

ヤギの特徴

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ヤギはウシの仲間で、家畜として重宝される動物です。 人類は紀元前からヤギを家畜としていましたが、日本に来たのは江戸時代と最近です。

家畜としてウシ・ブタ・トリなどと比べるとコストに比べて肉や乳が採れないですが、高山や荒地などでも飼育が可能であり、育てる手間がかからないのが特徴です。農耕民の家畜には向いていません(他の家畜の方が良い)が、厳しい環境で移動しながら生活する遊牧民の家畜として重宝されています。

乳製品、肉、皮、毛など様々な用途に利用されます。 カシミヤやアンゴラを使った衣服は高級品として流通していますね。 またイスラムやヒンドゥーの戒律に引っかからないのもポイントです。

ヤギは割とどんな環境でも生きていけるため野生化しやすいです。 また人間のコントロールを離れたヤギは植物を食いつくして生態系を破壊するほどたくましく生きます。

例えば小笠原諸島にあるナコウド島にはかつて豊かな自然がありましたが、放されたヤギを放置した結果、島中の植物を食いつくして荒地と化しました。たくましい動物は条件次第で生態系を破壊する力を持っていますが、ヤギもまたそうなのです。

ヤギは紙を食べるか?

ヤギと言えば紙を食べる動物として有名です。 特に子供向けの歌やお話などでよく食べている印象があります。

実際ヤギは紙を食べますが、これは紙が植物からできているためです。 ヤギに限らず、紙を食べる動物や昆虫は珍しくありません。

しかし現在の紙は有害な化学物質が多く含まれているので、食べさせるべきではありません。 ヤギを見つけても紙を与えないようにしましょう。

ヤギの生態

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生息地

原産地は西アジアと考えられていますが、歴史が古く定かではありません。 現在は世界中で家畜として重宝され、特に遊牧民の財産・生活の糧として重宝されています。

広い環境で生息が可能で、数頭~数十頭からなる群れで生活しています。

普段の生活

昼行性で日中に採食し、夜は集まって休みます。

草食で植物なら草、葉、目、樹皮など割と何でも食べます。 食べ過ぎて生態を破壊してしまうほど食べます。

繁殖と成長

決まった繁殖期はなく、通年繁殖が可能です。 妊娠すると半年の妊娠期間を経て1~2子を出産します。

半年ほどで成熟し、寿命は15年ほどです。

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