ゴマダラカミキリ|黒い体に白い斑点模様のカミキリムシ
名称(学名) | ゴマダラカミキリ (Anoplophora malasiaca) |
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身体 | 体長:2.5~3.5cm |
生息地 | 日本の山林や草原 |
食性 | 草食 |
ゴマダラカミキリの特徴
ゴマダラカミキリは黒い体に白い斑点模様が特徴のカミキリムシです。 日本で見かけるカミキリムシと言えばコイツじゃないでしょうか。 性別を触覚の長さで判断することができ、オスの方が長い触覚を持ちます。
比較的都市近郊にも生息しており、このカラーリングがやたらと目立ちます。 木にいても草原にいてもコンクリにいても目に付く上、一目でゴマダラカミキリと分かります。
カミキリムシはやたらと強力なアゴを持っており、これでガジガジと樹皮を齧って食べています。 意外にも草食昆虫ですが危険を感じるとその強靭なアゴで容赦なく切り裂いてきます。
背中を掴んだらぬるっと滑って反転して噛まれることがあるので、捕まえる時は軍手を装備した方が良いと思います。 こいつに切られて出血する昆虫捕獲少年は後を絶ちません。噛む力は日ごろ見かける昆虫の中では最上位クラスではないでしょうか。
幼虫~成虫まで生木をエサとし、幼虫が食い荒らした木は枯死することもあります。 この事からカミキリムシは害虫として見られることも多く、特にゴマダラカミキリはミカンの木をダメにする害虫として有名です。 ミカンの木の周りで見かけたら農家の方に一声かけると親切かもしれません。
しかしながらカミキリムシは木を動物のエサに変える力を持っています。 噛んだ木からは樹液が多く出て昆虫が集まるようになり、更にその昆虫を目当てに小動物も集まって来きます。 人間からは害虫と見られる一方で日本の生態系に欠かせない存在でもあるのです。
ゴマダラカミキリの生態
生息地
日本の草原や山林に生息しています。 単独で生活し、成虫でいる期間は初夏~秋の初め頃までです。
普段の生活
昼夜を問わずに活動します。 草食で木の葉・枝・樹皮などを食べます。
繁殖と成長
卵生で初夏~初秋に繁殖期を迎えます。 木に200~400個の卵を産み、卵は1週間ほどで孵化します。 幼虫は木の内部の生木を食べながら成長し、1~2年で成虫となります。
成虫の寿命は2~4か月ほどで、寿命は1~2年です。