ブタ｜イノシシを家畜化したのがブタ

ブタの特徴

ブタはイノシシを家畜化したものであり、イノシシの亜種です。畜産業においてウシ・鳥とならんで重宝されています。

雑食で何でも良く食べ、また他の家畜と比べてエサを一定量与えた時に得られる肉が多いです。免疫力が高く育てやすいため、家畜としてとても優秀ですが家畜の歴史は比較的浅いです。

ブタにはイノシシのような牙がありませんが、これは人の手によって抜歯しているからです。牙は犬歯が伸びたものなので、養豚所のブタは生まれた時に犬歯を抜いています。

重い体ながらも体脂肪率はわずか15%程度で、分厚い筋肉と厚い脂肪で防護されているため生半可な攻撃は通りません。空手家の石井和義氏がブタの額に何度も正拳突きを当てたのに、ブタは平然とエサを食っていたなんてエピソードもあります。

基本的に穏やかな性格をしていますが中には気性が荒いのもいて、抜歯せずに養豚している地域ではブタや野ブタに人が殺されることもあります。ブタにはデブとかマヌケとかネガティブなイメージがありますが、ブタはとても強いのです。

環境への適応能力が非常に優れ、野生化するとまるでイノシシのように毛におおわれた姿に変貌します。というかイノシシの亜種なので、ほとんど同じものなんですよね。

また小さく品種改良されたペット用の「ミニブタ」なんてのもいます。ブタは性格が穏やかで免疫力も高いため、とても飼いやすいペットとされています。実はイヌやネコなんかより頭がいいとか何とか。

世界中の様々な場所で家畜として飼われています。その数は約10億頭にも上ります。

昼行性で日中に採食します。雑食で割となんでも食べ、野生ではイノシシのように地中の根菜や虫などを好んで食べます。 1日に食べるエサの量はおよそ3～6kgです。意外に少ないですかね。

決まった繁殖期は持たず、通年妊娠が可能です。 4か月の妊娠期間を経て8～10子を出産します。

子は1月の授乳期間を経て7～9か月で成熟します。寿命は主に人間の都合で決まりますが、飼育下で天寿を全うすると10～15年ほど生きます。肉として出荷されるものの寿命は1年にも満ちません。