ボンゴ|ストライプ模様の牛

tragelaphus-eurycerus
名称(学名)ボンゴ (Tragelaphus eurycerus)
身体体長:160~250cm / 体重:200~400kg
生息地アフリカ西部・アフリカ中央部の高地にある森林
食性草食で草や葉を食べる

ボンゴの特徴

tragelaphus-eurycerus

ボンゴは長く内側に折れた角と茶地に白のストライプ模様の毛並みを持つ牛の仲間です。 この模様の美しさから「世界一美しいレイヨウ」と呼ばれることもあります。 まあレイヨウの中にあまり美しいのはいませんけどね。

実は世界四大珍獣(あまり使われない表現ですが)の一角です。 しかし珍獣と言うほど変わった特性はなく、見た目もウシとそれほど変わりはありません。 標高2000m以上の高地に生息しているのであまり人目に触れず、珍しさからノミネートされたんでしょうか…

ちなみにこのストライプ模様の体、生活の場である森林において保護色になります。 一見目立っているようにも見えますが、森の中に入ったボンゴを遠目で見ると上手いこと隠れるようになっています。 トラのシマ模様なんかと同じ原理ですね。

それなりに大きな体で強いですが、ヒョウやハイエナなど天敵も存在します。 このストライプ模様は天敵から身を隠すためのものなのです。

草食で主に葉を食べていますが、木に足をかけて高い場所の葉を食べたり、角で地中の根を掘り起こしたりと何かと器用です。 なおウシ科らしく草を反芻して食べます。これは天敵のいる危険な場所では急いで食べ物を詰め込み、安全な場所に移動してからじっくり消化するための機能です。

ボンゴの生態

tragelaphus-eurycerus

生息地

アフリカ大陸の西部および中央部の、標高2000~4000mの高地にある森林に生息しています。 繁殖期以外はオスは単独で、メスと子どもは数頭~数十頭の群れで生活しています。

普段の生活

一日中活動してその多くを食事に費やし、特に日の出と日の入りに活発に活動します。 草食で木の葉や草などを食べます。

繁殖と成長

6~9月に繁殖期を迎え、10か月の妊娠期間を経て1子を出産します。 子は母親に育てられ、2年ほどで成熟して独立します。寿命は10年ほどです。

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