ウシ|牛乳・牛肉・労働力と畜産の中心的存在

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名称(学名)ウシ (Bos taurus)
身体体長:100~160cm / 体重:400~900kg
生息地家畜として世界中
食性草食で草を食べる

ウシの特徴

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ウシは畜産の中心的存在で、既に絶滅したオーロックスを家畜化したものと言われています。

乳や肉をとったり、皮を靴や鞄などの材料にしたり、糞を肥料にしたりと余すことなく利用されます。 昔は畑を耕す・物を運ぶなどの労働力として使われることもありました。

目的ごとに品種改良がされ、大きくは牛乳を得るための乳牛と、牛肉を得るための肉牛に分かれています。 ホルスタイン、ジャージーに代表される乳牛や、黒毛和種、褐毛和種などに代表される肉牛などその種類は様々です。

一旦飲み込んだものを口まで戻して食べる反芻動物

ウシ科は4つの胃を持ちます。 ミノ、ハチノス、センマイ、ギアラという単語を焼き肉屋で見たことはありませんか? 左から順に第1胃~第4胃です。

実は本来の「胃」と言えるは第4胃のみで、残りは食道が変化したもので消化機能を持っていません。 それでは何のため胃なのかと言えば、自分では消化しませんがそこに住むバクテリアが消化しているのです。

食べた草は第1胃に運ばれ、中に棲む微生物に分解されて第2胃に送られます。 その後一旦食べ物を口まで戻して再び咀嚼して、その後第3胃→第4胃と移動して消化されるのです。 この一度飲み込んだ食べ物を口に戻して再び咀嚼して飲み込む行動を反芻と言います。

なぜ反芻をするのかというと、危険な場所にいる時間を短くするためです。 草食動物のエサ場はエサを食べる草食動物を狙った肉食動物がいるため危険で一杯です。 だからエサ場では急いで沢山草を詰め込み、安全な場所でゆっくり消化するのです。

反芻動物として有名なのはウシ科ですが、他にもシカ科、キリン科が反芻をしています。

ウシの生態

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生息地

世界中で家畜として人に飼われており、その数は13億頭以上にも及びます。 特にインドやブラジルでの飼育が盛んで、それぞれが2億頭を超えるウシを飼育しています。

普段の生活

昼行性で、昼は牧草を食べています。 一日の食事量は20kg以上にも及ぶので、食べるのも結構大変です。

よく寝そべっていますが、大体が休息しているだけで眠っている訳ではありません。 捕食される草食動物は睡眠しているとそれだけ多くの隙を作るので、睡眠時間がとても短いのです。 牛の平均睡眠時間は3時間程度しかありません。寝そべるのは睡眠せずに体を休めているのです。

繁殖と成長

決まった繁殖期はなく、通年繁殖が可能です。 妊娠すると10か月の妊娠期間を経て1子を出産します。

子牛は2か月ほど授乳して育ち、以降は牧草を食べて育ちます。 およそ1年ほどで成熟し、寿命は15年ほどです。

ただし家畜として飼われる牛は5年ほどで殺されます。 乳牛はお乳が出にくくなって処分されたり、肉牛は食肉として売られたりで天寿を全うできません。 しかしこれは畜産業を営む以上は避けては通れないことなのです。

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