プレーリードッグ|草原に住む犬のような鳴き声の動物
名称(学名) | プレーリードッグ (Cynomys rafinesque) |
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身体 | 体長:30cm / 尾長:10cm / 体重:1kg |
生息地 | 北アメリカの草原地帯 |
食性 | 雑食で草・種・昆虫などを食べる |
プレーリードッグの特徴
草原 (prairie)で暮らしている、犬 (dog)のような鳴き声の動物。 ここからプレーリードッグと名付けられました。
地下に長く複雑に入り組んだトンネルを掘って、その中で暮らしています。 深さ5m、長さ数十mにもおよび、中には食糧庫・寝室・トイレなど様々な部屋があります。 巣穴へはヘビやフクロウなどのプレリードッグを食べる動物も入ってくるので、入口付近には見張り部屋もあります。
1901年に見つかったトンネルはなんと広さ6万㎢以上で、そこには4億頭ものプレーリードッグが暮らしていたというから驚きです。
プレーリードッグの生態
生息地
オス1匹にメス複数と子供たちの一夫多妻制の家族が複数集まったコテリーという集団で生活しています。
普段の生活
昼行性で、昼間は巣穴から出て草・種・時々昆虫などを食べます。 その際には見張りを立てておいて、肉食獣が近づいてきたら「キャンキャン」と犬のような鳴き声で周囲に知らせます。 警戒の鳴き声を聞いたプレーリードッグたちは急いで巣穴へ逃げ帰ります。
その昔、草原に掘った穴に飼っていた家畜がハマって怪我をしていたので、害獣として駆除されていた歴史があります。 昔は広い範囲に数億匹いたプレーリードッグも、今や人に追いやられて一部に生息するのみとなりました。 種によっては絶滅寸前にまで追い込まれてしまったものもいます。
繁殖と成長
繁殖期は1月~4月で、妊娠すると1か月ほどの妊娠期間を経て1~8匹ほどの子を出産します。 子は2か月ほどの授乳期間を経て、1年ほどで成熟します。メスはそのまま群れに留まりますが、オスは自分がリーダーとなるべく他の群れを求めて立ち去ります。寿命は5年ほどですが、病気や天敵などにより幼少期に死んでしまうものが少なくありません。