ボールニシキヘビ|ボールのように丸くなるニシキヘビ
名称(学名) | ボールニシキヘビ (Python regius) |
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身体 | 体長:150cm / 体重:2~3kg |
生息地 | アフリカ大陸中央部 |
食性 | 肉食 |
ボールニシキヘビの特徴
ボールニシキヘビはアフリカに生息する大型のニシキヘビです。 体長は1m~最大で2mにも達し、黒地に黄褐色の斑紋柄の体色が特徴です。
危険を感じると頭を中心にしてグルグルとぐろを巻いて丸まるのですが、その様がまるでボールのように丸いことが名前の由来です。 この巨大なヘビが防御態勢を取るような相手がいるのかと思うかもしれませんが、ヘビってサイズに依らず意外に天敵が多いんですよ。 大型肉食獣、ワニ、猛禽など、ボールニシキヘビを狙うものは多いです。
とても大きな体を維持するために大きな獲物を丸のみして暮らしているのかと思いきや意外にも小食で、成体になってもネズミを週に1~2匹食べるだけで十分です。 パイソンは基本的に代謝があまり良くないので、少ないエサでも十分に生きていけるんですね。主な獲物もネズミなどの小型哺乳類です。
体は大きいですが毒は持っておらず、牙も小さいため人間にとっては安全なヘビだと言えます。 性格も穏やかで大人しく手間もあまりかからないので、ヘビ好きが好んで飼うことが多いです。 その人気は品種改良によって様々な色や模様を持つものが生み出されたほどで、世界中のヘビ好きに愛されています。
普段ヘビに馴染みがないと正直恐ろしい生き物で、見かけると噛まれないか不安になるでしょう。 しかし飼い主いわく「犬より噛まないし、噛まれても大したことはない」そうです。
ヘビ好きはよくコイツの魅力をニコニコしながら語りますが、ヘビがあまり好きではない人からすれば怖いものは怖いですよね。
ボールニシキヘビの生態
生息地
アフリカ大陸中央部の森林、草原、平原、サバンナなどに生息しています。
普段の生活
夜行性で日中は木陰や岩陰などの巣穴で休み、夜に採食活動を行います。 木登りをすることもありますが基本的に開けた場所を好み、主に地表に住む哺乳類を捕食します。
肉食で小型の哺乳類、爬虫類、鳥などを食べます。
繁殖と成長
卵生で1月~2月に繁殖期を迎え、1度に2~8個の卵を産みます。 産卵後もメスは卵の周囲から離れずに、孵化するまで捕食者から卵を守り続けます。
卵は2~3か月で孵化し、1~2か月ごとに脱皮をしながら成長して大きくなります。 3年で成熟し、寿命は30年ほどです。