モンシロチョウ|白い羽を持つ小柄なチョウ
名称(学名) | モンシロチョウ (Pieris rapae) |
---|---|
身体 | 体長:3cm |
生息地 | ユーラシア大陸、アメリカ大陸などに広く生息 |
食性 | 草食 |
モンシロチョウの特徴
モンシロチョウは白い羽が特徴の3cm程度のチョウです。 白い羽の先は黒く、また中央に2つの灰色の斑点があります。
キャベツ畑で見かけることが多いですが、これはキャベツ畑がモンシロチョウが好む環境であることが大きいです。 日当たりが良くて暖かいのと、大好物のキャベツが豊富なのが主な理由です。
モンシロチョウはアブラナ科の植物の葉に卵を産み、幼虫はその葉を食べて育ちます。 アブラナ科にはダイコン、ブロッコリー、アスパラなど色々ありますが、特にキャベツの葉を好んで食べるようです。
幼虫が取り付いた農作物は穴だらけになったり枯死したりするので、モンシロチョウは農家から害虫として敵視されています。 アオムシに齧られるのは無農薬の印とは言いますが、穴だらけのキャベツでは商品にならないのです。
モンシロチョウの生態
生息地
ユーラシア大陸、アメリカ大陸などに広く生息します。 普段は単体で生活していますが、稀に群れを作って大移動することもあります。
普段の生活
昼行性で日中に活動し、夜はじっとして休息します。 草食で幼虫時代にはアブラナ科の植物の葉を食べ、成虫になったら花の蜜を吸います。
繁殖と成長
繁殖期を迎えるとメスの周囲に複数のオスが集まって交尾を行います。 メスは妊娠するとアブラナ科の植物に1個ずつ産卵し、一度の産卵で数十個の卵を産みます。
卵は一週間ほどで孵化します。 生まれたての幼虫は黄色く、葉を食べるうちに緑色となります。 明確な定義はないですが、チョウの幼生で緑色のものをアオムシと呼び、モンシロチョウの幼虫もアオムシです。
アオムシは葉を食べながら成長し、約2週間で蛹となります。 蛹は1~2週間で羽化しますが、冬が近づくと蛹のまま羽化せずに越冬して春を待ちます。 成虫の活動時期はおよそ3~10月頃までで、年に5~7世代ほど下ります。
成虫になると繁殖活動を行い、およそ2~3週間でその寿命を終えます。 越冬個体を除けば寿命はおよそ3~4週間ほどになる計算です。