ミドリニシキヘビ|樹上でとぐろを巻く緑のヘビ
名称(学名) | ミドリニシキヘビ (Morelia viridis) |
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身体 | 体長:120~200cm |
生息地 | インドネシア、オーストラリア、ニューギニアの森林 |
食性 | 肉食で動物や鳥を食べる |
ミドリニシキヘビの特徴
ミドリニシキヘビは2mにも及ぶ体長と緑色の体が特徴です。 鮮やかな緑色からグリーンパイソンとも呼ばれます。
でも幼生の体色は黄色や赤色と全然緑色じゃなかったりします。 これは体の小さいうちは花に擬態し、大きくなると葉に擬態するためと言われています。 ただ地域によっては成体となっても赤/黄の体のままのものもいるようです。 この辺は住んでいる環境の色によって左右されます。
樹上棲のヘビであり、木の枝に体を巻き付けてとぐろを巻く姿が有名です。 こうして葉っぱのフリをして、尻尾をブラブラ揺らせて獲物をおびき寄せます。 そうして知らずに近づいた鳥をパックリ食べてしまうんですよ。
「こんなに目立つのにヘビだと分からないのか」と思うかもしれませんが、動物の目では分からないみたいですね。 別地域の別種にエメラルドツリーボアってヘビがいるんですが、そいつも本種と同じような特性を多く持っています。 自然界では有効に機能する特徴ということです。
毒は持っていませんが、大きな体で口内にびっしり100本もの牙が生えており、噛まれると酷いことになります。 人をどうこうするようなヘビではありませんが、気性も荒いので迂闊に近づくのは危険です。
ミドリニシキヘビの生態
生息地
インドネシア、オーストラリア、ニューギニアの森林に生息しています。 樹上棲で基本的に木の上で過ごしますが、地上に降りて活動することもあります。
普段の生活
夜行性で夜に採食し、日中は葉っぱのフリをして木の枝でとぐろを巻いています。 肉食で鳥を好んで食べ、他にも爬虫類や哺乳類を食べます。
繁殖と成長
卵生で決まった繁殖期はありませんが、秋から冬にかけて交尾することが多いです。 交尾から20日ほどで産卵を迎え、地上に10~30個の卵を産みます。
その後母親は卵に巻きついて温め、2か月ほどで孵化します。 子は3~5年で成熟し、寿命は20年ほどです。