当たり前に設置されるページャー、実は不要なケースも多い

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ページを切り替える「ページャー」ってありますよね。 一覧表示をした時などにページ数をクリックして切り替えるやつです。

ある程度サイトにボリュームが出てくると無条件に置きたくなりますが、その前に少し考えてみてください。 ページャーでページ切り替えるのって面倒じゃないですか?

ページャーを設置するのはユーザーインターフェースのためではなくユーザービリティのためなのです。 その辺りを勘違いせずに、本当に設置すべきかの判断をしましょう。

ページャー設置の判断

ページが軽い場合はページャー不要

ページャーなんか置かずに全て一覧表示してしまえばスクロールで一覧を眺めることができます。 クリックよりもスクロールの方が省コストなので、それを考えればページャーなんて不要ですよね。

ページャーを使ったサイトでページ数30の中から目当ての記事を探す場合、10回以上もボタンを押す羽目になるかもしれません。 ページャーのラストページが100を超えていたらもうページ送りする気が失せます。

そこで提唱されているのが「ページャー不要論」です。 1ページに全て表示すればクリックしなくともスクロールすればいいですし、ブラウザなどの文字検索機能で記事を探すこともできます。 つまりユーザーインターフェースのみ考えた場合、ページャーなんて要らないのです。

ページが重い場合はページャーを設置しよう

ユーザーインターフェースのみ考えれば無くてもいいぐらいのページャーですが、ユーザービリティを考えた場合は設置した方が良い場合もあります。 具体的には一覧ページが重い場合です。

記事一覧にアイキャッチを用いている場合、当然ですが一覧表示時に画像も読み込まれます。 もし1ページに全ての記事を丸ごと表示させる場合、1記事当たりの重さ×記事数の重さを持つページとなります。

1枚100MBの画像でも1000枚あれば100GBです。 ナローバンド環境下では100GBのページを読み込む際には画面に重さを感じるでしょう。 読み込み速度以上にスクロールを行った場合、表示がおかしくなることも考えられます。

一覧表示が重くなるとユーザービリティが損なわれます。 そういった場合にはページャーを使って表示する内容を区切った方がいいでしょう。

またあまりにも記事数が多く一覧リストが延々と下に続く場合、流石にページャーを導入した方が良いかもしれませんね。 要はバランスを取りましょうということです。

補足

一覧ページが重いからと言って、即ページャーを設置しようとなる訳ではありません。 軽量なアイキャッチ専用画像を作るのもいいですし、アイキャッチに価値が薄いなら画像を取っ払ってもいいです。 ブロードバンド環境でのアクセスを前提にサイトを構築している場合、ナローバンドユーザーを切り捨てるのもいいでしょう。

まあサイトの性質とユーザーを考えて、適宜いい感じに判断しましょうという話です。 ウェブサイトに無条件に付いている当たり前の機能でも、意外といらないこともあるのです。

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