紙文書がインターネットになるまで

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インターネットがなかった頃の文書は、当然ですが紙で管理されていました。 紙がインターネットになるまでにどのような変遷があったかを見てみましょう。

紙文書の電子文書化と電子文書規格SGMLの誕生

資料がまだ紙で管理されていた頃、膨大な資料から目当てのものを探したり、最新の内容にメンテナンスするのは大変な労力でした。そこで資料をコンピュータへ入力して電子化し、資料の検索やメンテナンスにかかるコストを下げようとしました。

電子化によって文章管理は幾分楽になりましたが別の問題が発生します。当時のコンピュータは互換性に乏しく、折角データを入力してもコンピュータが変わると使えない事がザラでした。頑張って打ち込んだデータがコンピュータの刷新や故障、バージョンアップの度に使えなくなるのは大問題です。コンピュータが変わっても資料を変わらず使える仕組みが必要でした。

そこで開発されたのがハードやソフトに依存しない電子文書の規格であるSGML(Standard Generalized Markup Language)です。SGML規格に則って文書を記述することで、どのコンピュータでも同じようにデータを取り扱えるようになりました。SGMLはデータの送受信時や文書の電子化時の規格として公的機関、軍、企業などに広く利用されます。

ウェブとHTMLの誕生

CERN(欧州原子核研究機構)には数千人のスタッフが勤務し、互いの研究の伝達が課題になっていました。SGMLによりコンピュータ間でデータをやり取りする事ができても、必要なデータがどのコンピュータにあるか分からなければ持ってこれません。

そこで当時ソフトウェアコンサルタントとして勤務していたティム・バーナーズ・リー氏は社内ネットワークとしてwww(World Wide Web)などの今日のインターネットを支える仕組みとともに、ページ記述言語HTML(HyperText Markup Language)を開発します。

情報を共通の規格でサーバに集約させ、どのコンピュータからでも閲覧できるようにするという画期的な仕組みにより、各々のコンピュータから互いの研究が効率よくやり取りできるようになったのです

CERNのネットワークとして作られたwwwですが、情報システムの発展を願って特許や使用料は取られませんでした。1991年に世界初のebサイトが作成され、1993年にCERNはWWWを無償で開放することを発表しました。 ここからウェブは世界に広まったのです。

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