中国のことわざ
中国は世界一の人口を擁し、巨大な国土を有し、アジアの中心的な国家であり、歴史の深い国です。
世界有数の超大国であり、諸外国に与える影響は古今を問わず計り知れないものがあります。
名言一覧
過って改めざる、これを過ちと言う
間違うこと自体は過ちではなく、間違いを改めないことが過ちです
国破れて山河あり
国が滅びても故郷の山や川は変わらず残っているという意味です。国が無くなるのは大変なことですが、無ければ無いで人は案外しぶとく生きていきます。
石に漱ぎ流れに枕す
俗世から離れた生活を「石に枕し流れに口漱ぐ」と言おうとして逆に言い、「石に漱ぐのは歯を磨くためで、流れに枕するのは耳を洗うためだ」と言い張りました。転じて間違いを認めない、負け惜しみが強いことを言います。
毛を慎んで形を失う
毛の一本までを丁寧に書こうとすると全体の形をかえって損ねてしまう。転じて細かいことに拘りすぎて全体を見失うことを言います。
百里を行く者は九十里を半ばとす
プロジェクトなどでは往々にしてこう言われ、実際最後の一割にかかる労力がそれまでの九割に匹敵することも珍しくありません。
五十歩百歩
戦場から50歩逃げ出した者が100歩逃げ出した者を笑うことはできない、転じて似たり寄ったりという意味のことわざです。他人の五十歩百歩はよく分かる一方で、自分の五十歩百歩は中々見えにくいようです。
井の中の蛙、大海を知らず
見識が狭い中のに得意になっている人を指す言葉です。ただ見識が狭いことを自覚して分相応に暮らせば、井の中で暮らすのも悪くないのかもしれません。
衣食足りて礼節を知る
衣食が足りないと礼節を知らないのは、そんな状態で礼節を弁えていれば死んでしまうからです。逆に衣食足りても礼節を知らない人は見かけますけどね。
過ちを改むるにはばかることなかれ
人は過ちを犯す生き物ですが、過ちを改めることはできます。そして過ちを改めないことこそが本当の過ちです。
敵を知り味方を知れば百戦危うからず
敵と味方のことを良く知っていれば戦いに負けることはないという意味です。「敵のことを知らなければ勝率は五分」「敵も味方も知らなければ万に一つも勝てない」と続きます。
創業は安く守成は難し
事業を始めるのはちょっと情勢が読めれば意外に簡単なものですが、その事業を続け発展させるのはとても難しいものです。
水清ければ大魚なし
清廉潔白が過ぎるとかえって人が寄り付かなくなるという意味です。自分が清廉潔白な分には良いですが、他人のやることにまで細かく口出しするのは止めましょう。
虎穴に入らずんば虎子を得ず
求める成功の大きさに比例してリスクも大きくなります。ある程度はリスクを取る必要はありますが、不相応な成功を求めれば待っているのは虎に食い殺される未来です。
桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す
桃やすももの下にはその美しさに惹かれた人が集まってくる。転じて魅力ある人は何も言わなくても周りに自然と人が集まってくるという意味です。
狡兎死して走狗煮らる
役に立たなくなったものは捨てられるという意味です。似た意味のことわざに「飛鳥尽きて良弓蔵る」「敵国破れて謀臣亡ぶ」などがあります。
千慮の一失
賢い人でも千に一つぐらい間違うことはありますし、愚かな人でも千に一つぐらい正しいことはあります
先んずれば人を制す
人より速く取り掛かればそれだけ有利になるという意味です。「巧遅は拙速に如かず」という言葉もあるように、世の中にはまず速さが求められることが少なくありません。
鹿を指して馬と為す
秦の権力者が皇帝に鹿を馬だと言い張って献上し、それは鹿だと言った者を殺して自分の権力を絶対のものとしました。転じて威圧や誤魔化しで自分の言う事を押し通すことを言い、馬鹿の由来とも言われています。
奇貨おくべし
珍しいものは買っておけば後で大きな利益になるという意味です。ただ見込み違いによってガラクタになってしまうことも多い気はしますね。
老いては麒麟も駑馬に劣る
どんなに速い馬でも歳を取ったら鈍い馬よりも遅いという意味です。歳は取りたくないものですね。
三年鳴かず飛ばず
日本の「鳴かず飛ばず」とは少し意味が違い、じっと雌伏して大事を為す準備をしていることを言います。
李下に冠を正さず
すももの木の下で冠を正していると、すももを盗もうとしていると疑われます。だから疑われるようなことはするなという意味です。
士は己を知る者のために死し、女は己を喜ぶもののために容づくる
男は自分を理解してくれる者のために命を賭け、女は自分を愛してくれる者のために化粧するという意味です。男女の性質の違いをよく表していると思います。
珠を抱いて罪あり
貴重なものを持っていると、罪がなくても罪を犯したかのように災いが降りかかってくるという意味です。そういったものはあまり見せびらかさない方が良いかもしれませんね。
命長ければ恥多し
長生きすればそれだけ恥をかく機会が多くなります。それ故に聖人・堯は長生きを願わなかったという故事に由来することわざですが、一般人は生き恥を晒して長生きしましょう。
過ぎたるは猶及ばざるが如し
何事にも適量があり、やらな過ぎもやり過ぎも害となります
酒は天の美禄
お酒は天から与えられた、とても素晴らしい贈り物です。
羮に懲りて膾を吹く
熱い汁物で火傷したことから冷たい刺身を吹いて食べるようになる、転じて失敗に懲りて必要以上に無駄な用心をするようになるという意味のことわざです。
慮らずんば何ぞ獲ん、為さずんば何ぞ成らん
思慮深くなければ成果は挙がらないし、断固としてやらなければ何も成し遂げられないという言葉です。
一犬が虚に吠ゆれば、万犬は実を伝う
一人が言った嘘を、万人が真実のように広めるという意味です。ネットでよく見かける光景ですね。
馬脚をあらわす
劇にて馬の脚を演じる役者がうっかり姿を現してしまったことから、転じて隠し事が表面化することを言います。
人間万事塞翁が馬
一見して不幸なことでも幸福をもたらしたり、幸福なことでも不幸をもたらしたりします。人生の幸不幸は簡単には測れないものなのです。
青天の霹靂
晴れた空に突然の雷が起きることで、転じて突然の大変動や大事件のことを指します。
杞憂
古代中国の杞の国にて空が落ちてくることを心配していた人がいました。転じて心配する必要のないことを心配して取り越し苦労になるという意味です。
朝三暮四
飼い猿のエサを朝に三つ夜に四つやると言うと猿は少ないと怒りましたが、朝四つ夜三つやると言うと喜んだという故事です。転じて表面的な違いに囚われ同じ結果に気付かないという意味です。
臥薪嘗胆
復讐心を忘れないために薪の上に寝る、苦い肝を舐めるという故事を基にした、目標のために苦労を厭わないという意味のことわざです。
断じて敢行すれば鬼神もこれを避く
断固たる決意を持って行えば、恐ろしい存在も避けて通るという意味です。だから気合を入れて頑張りましょう。
桃李もの言わざれども下自ら道を成す
桃やスモモの木の下には自然に人が集まり道ができることから、転じて徳ある人の下には自然と人が集まるという意味のことわざです。
雌鶏が歌えば家が滅ぶ
妻が権力を持てば家が滅ぶという意味のことわざです。さて、どうでしょうね…。
矯角殺牛
僅かな短所を直そうとして、全体がダメになることの意です。短所を直す必要がない訳ではありませんが、それに囚われ過ぎずに長所を伸ばしましょう。
好事門を出でず、悪事千里を行く
良いことも広まらない訳ではありませんが、悪いことはそれと比べ物にならないぐらいに広まります
豹は死んで皮を残し、人は死んで名を残す
死んで名が残る人になりたいものですね
他山の石以て玉を攻むべし
他人のつまらない言動や失敗も、自分の才能を磨くのに役立ちます
心頭滅却すれば火もまた涼し
自分の置かれている状況をどう捉えるかは、自分の心持ちひとつに大きく左右されます
万の言葉でも飢えは満ちないが、一掬いの水は渇きを癒す
ご立派なアドバイスだけでは解決しないことが沢山あります
小人閑居して不善をなす
時間を持て余していると碌なことをしないので、何かを始めましょう
三十六計逃げるが勝ち
「兵法三十六計」という状況に応じた36の兵法が書かれている書の、36番目に書かれている戦略です
善の小なるを以って為さざることなかれ
善いことは小さなことでも行い、悪いことは小さなことでも止めましょう
我に似せる者は生き、我を象る者は死す
教えを守る者は成功し、教えを真似るだけの者は失敗するという意味です
良いことを学ぶのは千日でも足りないが、悪いことを学ぶのは少しの時間で足りる
良いことは難しく、悪い事は簡単です
百聞は一見に如かず
何度も聞かせるよりも、一度見せる方が簡単に相手を納得させられます
魚はエサを見て釣針に気付かず、人間は儲けを見て危険に気付かない
儲けに釣られた人間は釣られた魚と同じ末路を辿ります
大器は晩成する
子どもの頃に無茶苦茶バカをやっていたヤツが、久々に話しを聞くと大物になっていたりします
恒産なき者は恒心なし
お金や物は人の心に大きく作用するので、財産や職業なくして正しい心は持ち得ないという意味です