ハリモグラ|体中が針だらけのモグラ

tachyglossus-aculeatus
名称(学名)ハリモグラ (Tachyglossus aculeatus)
身体体長:45cm / 体重:5g
生息地オーストラリア
食性肉食

ハリモグラの特徴

tachyglossus-aculeatus

ハリモグラと言えば体中を覆う針のような毛が特徴の動物です。 毛は体毛が変化したものなので、少しぐらいなら根元の筋肉を使って動かすことが可能です。

ハリモグラの針のような体毛は主に背中に生えておりお腹は弱点です。 しかし危険を感じると丸まるので、どこから見ても針団子となってうかつに触れることができなくなります。

手足は5本指で爪が生えており、後足の人差し指と中指の爪が長く伸びます。 この長い爪を使って針の間を毛繕いします。

さてこのハリモグラ、見た目はモグラのように見えますがモグラの仲間ではなくカモノハシの仲間です。 多少は穴を掘りますが育児や緊急避難のためであり、モグラのように地中で生活はしていません。

また特筆すべき特徴に哺乳類なのに卵生であることが挙げられます。 卵を産む哺乳類と言えばカモノハシが有名ですが、カモノハシ目であるハリモグラも同じく卵生なんですね。

ハリモグラは育児嚢の中に卵を産み、その中で孵化から2~3か月ほどの間子育てを行います。 育児嚢の中に卵を産んで育てるという、もの凄く珍しい動物なのです。

ハリモグラの生態

生息地

オーストラリアやニューギニア島に住んでいて、エサのアリがいれば大抵の環境でやっていけます。 住めないのは砂漠ぐらいです。

普段の生活

日中は穴を掘って作ったシェルターで休み、夜になると長い鼻で獲物のアリやシロアリの臭いを探します。 素早く出し入れできる長い舌を使って、獲物の昆虫を絡みとって食べます。

繁殖と成長

繁殖期を迎えるとオスはメスを探して交尾します。 妊娠するとメスは巣を作って、そこに卵を産みます。 ハリモグラは哺乳類なのに卵を産むのです。

卵から孵ったばかりの子どもは針を持っておらず、2~3か月ぐらいで針が生えて、半年ほどで独り立ちします。 結構長生きで5年ほどかけて成熟して40年以上生きることもあるのです。

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