ファイアサラマンダー|炎を使役する…という迷信のトカゲ
名称(学名) | ファイアサラマンダー (Salamandra salamandra) |
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身体 | 体長:15~20cm |
生息地 | ヨーロッパ、アフリカ北西部、アジア西部などの湿地、草原や森林 |
食性 | 肉食で小動物を食べる |
ファイアサラマンダーの特徴
ファイアサラマンダーはサラマンドラ属という格好いい所に属する格好いい名前のトカゲです。 別名マダラサラマンドラとも言います。 黒い体に黄色い斑点の特徴的な姿といい、そのままゲームに出てきそうですね。
名前の由来は炎の中でも平気だったり、炎を燃え盛らせたりする…という迷信です。 ファンタジー世界に出てくる火トカゲは、こいつのイメージが元になっています。
さてこの体の色は見るからに「触ると酷いことになるぞ」という警告色で実際危険です。 背中に神経毒を持っており、それを噴射することもできます。 人が死ぬような代物ではありませんが、浴びると麻痺する効果があります。
卵胎生で幼体は水中に生み落とされ、最初子はえら呼吸をして水中で生活します。 そして成熟すると肺呼吸に変わって陸上で生活するようになります。 いわゆる変態です。
幼体は毒がないため肉食の魚や昆虫に食べられることもありますが、脱皮をしながら大きくなり、成体になった頃にはこれといった天敵もいなくなります。
特徴的な体の色と30年以上とも言われる長い寿命から、ペットとして人気みたいですよ。
ファイアサラマンダーの生態
生息地
ヨーロッパ、アフリカ北西部、アジア西部などに生息しています。 湿った場所を好み、森林・草原・湿地などの岩陰や穴の中にいることが多いです。
普段の生活
夜行性でなるべく体を乾燥させないように夜に採食します。 ただし雨などの湿った時は日中も活動することがあります。
肉食でミミズや昆虫などの小動物を食べます。
変温動物の定めで低温環境では動けないため、寒い季節は地面の下で冬眠して過ごします。
繁殖と成長
春~夏に繁殖期を迎えます。 卵胎生で交尾の後9か月ほど胎内で成長し、春ごろに水中へ30~50匹もの子を出産します。 子は最初はえら呼吸で水中生活し、半年ほどで肺呼吸へと変態し、生活の場を陸上に変えます。
子は5年ほどで成熟します。 寿命がとても長く数30年以上生きることもあるようですよ。