トナカイ|寒冷地帯の貴重な家畜
名称(学名) | トナカイ (Rangifer tarandus) |
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身体 | 体長:1.5~2.2m / 体重:90~130kg |
生息地 | ユーラシア大陸北部・アラスカ・カナダのツンドラ |
食性 | 草食寄りの雑食で草や葉を食べる |
トナカイの特徴
トナカイは昔から人間に馴染みの深い動物で、遊牧民などに家畜化されています。 肉を食べたり、毛皮を活用したり、ソリを引かせたりと、ツンドラ地帯では貴重な労働力兼食料です。
その体は寒冷地に適した進化を遂げています。 足の裏は雪に埋まらないように平たくなっており、雪の上を時速50kmで走ることができます。 保温のために体毛は分厚く鼻まで毛で覆われていて、耳も小さくできています。
またシカ科では唯一メスにも角が生えます。 他のシカの角はオスが争う時に使うだけですが、トナカイはこれで雪を掘ってエサを探します。 だからメスにも角が生えているんですね。
ちなみに鼻は黒いです。 サンタの歌では赤い鼻と歌われていますが、これは皆と違う赤い鼻のせいで笑いものにされている特例のトナカイです。
トナカイの生態
生息地
ユーラシア大陸北部・アラスカ・カナダなど寒い地方のツンドラ地帯に群れで生活しています。 季節ごとに数万頭で1000kmにも及ぶ大移動をします。
普段の生活
昼行性で、日中に葉や草、昆虫などを食べます。 冬になると蹄や角で雪を掘り、中に生えているコケやキノコをエサにします。
繁殖と成長
10~11月ごろに繁殖期を迎えます。 繁殖期になるとオスの喉頭部の毛が長く伸び、体が戦いの準備に備えます。
オスはメスを巡って争い、勝利したオスが複数のメスと交尾します。 8か月ほどの妊娠期間を経て、春~初夏に1子を出産します。
子はひと月半ほど授乳して育ち、2年で成熟します。 寿命は10年ほどです。