イボイノシシ|頬にイボを持つイノシシ

Phacochoerus aethiopicus
名称(学名)イボイノシシ (Phacochoerus aethiopicus)
身体体長:100~150cm / 体重:50~100kg
生息地アフリカ大陸中部以南の草原や森林
食性雑食

イボイノシシの特徴

Phacochoerus aethiopicus

イボイノシシは灰褐色のイノシシで、名前の通り目と鼻の間に左右一対のイボを持っています。 上あごから生えている反り返った牙も特徴的ですが、これは武器となる他、穴を掘ったり地中の根菜類を掘り起こすのに利用されます。

イノシシは環境への適応に優れた動物で、イボイノシシもアフリカで力強く生きています。 ライオンを筆頭とした肉食獣に狙われることもありますが、時速50kmの俊足で逃げたり、鋭い牙で応戦したりと身体能力にも優れます。

他の地域のイノシシとは違う点があり、採食の際には前足だけ折り曲げて食べる、授乳は立ったまま行うなどの特徴があります。 これは生息地が強力な肉食獣がひしめく場所であるため、危機に即時対応するためのものです。 また広範囲に巣穴を作ってシェルターとして利用するのも特徴です。

イボイノシシの生態

Phacochoerus aethiopicus

生息地

アフリカ大陸中部以南の草原や森林に生息しています。 繁殖期にのみ家族単位の群れを作り、それ以外はオスは単独・メスは子連れで生活します。 子連れのメスがいくつか固まったクランを形成することもあります。

普段の生活

夜行性で夜に採食し、日中は木陰・岩陰・他の動物が掘った穴などで休んでいます。 雑食で根菜、草、果実、昆虫、小動物など割となんでも食べます。

繁殖と成長

胎生で雨季に繁殖期を迎え、一度に2~8子を出産します。 子は母親に育てられ、1年で独立します。

子は2年で成熟し、寿命は15年と長生きです。 成熟すれば簡単にやられませんが、小さいうちの死亡率は高いです。

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