ヒョウ|樹上のハンター
名称(学名) | ヒョウ (Panthera pardus) |
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身体 | 体長:100~190cm / 尾長:60~110cm / 体重:40~90kg |
生息地 | アフリカ大陸~アジア南部の森林や平原など |
食性 | 肉食で動物全般を食べる |
ヒョウの特徴
ヒョウは環境への適応能力が高いため様々な場所に生息していますが、基本的に森林に住むハンターです。 ブチブチ模様の斑点がトレードマークです。
チーターに似ていますが、チーターは陸上、ヒョウは樹上に適応していています。 木の上で寝ていたらそいつは間違いなくヒョウです。 他にもヒョウはチーターと比べて顔が大きく足が短いなど身体的な違いがありますが、これは並んでいないと分かりにくいかもしれません。
木登りや跳躍が得意で、2m以上の高さをぴょんと飛び上がります。 木の上で休んだり獲物を待ち伏せたりと木の上にいる時間が多いです。 足の裏の肉球で足音を消し、獲物に忍び寄ったり樹上で待ち伏せたりして狩りをします。 ライオンやチーターよりもトラに近いイメージでしょうか。
ネコ科の大型獣の中では比較的小柄ですが、それでも力は強く大型の動物も難なく狩ります。 主な獲物はインパラやガゼルなどのレイヨウですが、大型動物から小型動物まで何でも狙います。
獲物を捕まえると安全な木の上に運んで食べ、大型の獲物であれば数日間かけて食べることもあります。 木の上にはライオンやハイエナなどの獲物を横取りする動物がいないので、陸上より安心して食事ができるのです。
なお真っ黒な毛の「クロヒョウ」と呼ばれる個体がいますが、あれば色が黒いだけで生物学的にはヒョウです。 劣性遺伝で毛色が黒くなる因子を持つ親が稀に真っ黒な毛を持つヒョウを産みます。クロネコみたいなものですね。
ヒョウの生態
生息地
アフリカ大陸~ユーラシア大陸南部の広い範囲に生息しています。 森林や平原など様々な環境に単独で生活しています。
普段の生活
夜行性で日中は木の上などで休んでいます。 跳躍や木登りが得意です。
肉食でガゼル、サル、鳥など動物全般を獲物とします。
繁殖と成長
決まった繁殖期はなく、妊娠すると3か月ほどの妊娠期間を経て出産します。 出産場所は地上で、見つかりにくい場所に一産で2~6頭の子を産みます。
母親はしばらくの間は一匹で子育てし、子は狩りを学習してます。 1年半ほどで親から独立し、3年ほどで成熟します。寿命は12~15年ほどです。