キタゾウアザラシ|ゾウのような鼻のアザラシ
名称(学名) | キタゾウアザラシ (Mirounga angustirostris) |
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身体 | 体長:250~350cm / 体重:600~2000kg |
生息地 | アメリカ大陸中部~北部付近の海洋・沿岸 |
食性 | 肉食で魚、イカ、タコなどを食べる |
キタゾウアザラシの特徴
キタゾウアザラシはゾウのような鼻を持つアザラシです。 同じゾウアザラシ属にミナミゾウアザラシがいますが、本種は比較すると体が小さく鼻が大きいのが特徴です。
オスはメスと比べて体も鼻も大きいです。 鼻は歳を重ねるごとに大きくなり、また興奮すると鼻が大きくなり50cmぐらいになることもあります。 顔を大きく見せて威嚇しているんでしょうか?
特筆すべきはその潜水能力で、1度の潜水で2時間呼吸せずに1000m以上潜ることができます。 多くの時間を水の中で過ごし、少し呼吸したらまた水中へ戻っていきます。 この巨体にもかかわらず陸上の移動速度も割と俊敏だったりします。
かつては人間に狩られて絶滅寸前まで数を減らしましたが、現在は保護されて大分数を増やしています。 巨体故に成長すればほとんどの動物に襲われることはありませんが、小さいものはサメに食べられたリ、大きくなってもシャチには食べられることもあります。シャチ最強ですね。
キタゾウアザラシの生態
生息地
普段はアメリカ大陸中部~北部の海洋に生息しています。 オスとメスは別々に海洋を回遊して、エサの豊富な海を回ってきます。
繁殖期になると陸に上がり、オス一匹と複数のメスで構成されるハーレムを形成します。
普段の生活
普段は海洋で過ごしており、水に潜って採食します。 肉食で魚、イカ、タコなどが主食です。
繁殖と成長
12月~3月頃に繁殖期を迎えるとメスが陸上に上がって、メスたちを娶るべくオス同士が激しく争います。 オス一頭に対してメスは数十~100頭になることもあり、沢山のメスを自分のものにしようと血で血を洗います。
交尾すると11か月の妊娠期間を経て1子を出産します。 その後メスは何も食べずに1か月の子育てを行い、その後は子と共に海に戻っていきます。 この旅立ちのタイミングは母親が弱り子は未熟なため、サメに狙われて危険だったりします。
寿命はオスは10年、メスは20年ほどです。オスは仲間内での争いで寿命をすり減らしているのです。